FXのトレードで恐怖を感じるメカニズムを解明してみる

今回は、トレードで感じる恐怖についてそのメカニズムを解明していこうと思います。

勝ちトレーダーと負けトレーダーを分けるものの一つとして、トレードで恐怖を感じるかどうかが挙げられます。

勝ちトレーダーのほとんどはトレードにおいて恐怖を感じることなく、淡々とポジションを管理する。

一方負けトレーダーはエントリーするたびに言葉にできない恐怖を感じ、その1回のトレードが利益になれば安堵し、損切りになるとひどく落ち込みます。

トレードに恐怖を感じるとどうなるか。

大きく分けて2つの行動をとります。

一つは恐怖を避けるためにトレードから距離を置く。そしてもう一つはそれでも立ち向かおうと恐怖を感じながらもトレードをする。

後者の場合、いつまでたっても恐怖が消えることはなく、損が重なるにつれて感じる恐怖も大きくなってしまいます。

ではそもそもなぜトレードにおいて恐怖を感じるのか、について焦点を当ててみましょう。

最初に断っておきますが、トレードにおける恐怖は一部の人だけが感じるものではなく、ほとんどの人が感じるものです。

また、勝ちトレーダーはトレード経験を積む中でこの恐怖との付き合い方を身につけています。

長嶋茂雄さんが「スーッときたたまを、パーンと打つ」と打撃のコツを説明するように、無意識のうちに身についてものを説明するのはかなり難しいです。 もし勝ちトレーダーに会う機会があれば聞いてみてください。

「トレードで恐怖を感じますか?もし感じないならどうやって恐怖を克服しましたか?」と。 そんなつかみどころのないトレードの恐怖について足を踏み込んでいきます。

ここで結論を明らかにします。

なぜトレードにおいて恐怖を感じるのか。一言でいうならば、普通の人にとってトレードの損失は自分自身を否定されているように感じるからです。

では、トレードがどんな性質を持っているかをみていきます。 トレードとは、無限の可能性のある中から利益を取る行為です。

日夜休むことなく動く相場の中からはエントリーや決済の仕方次第でお金を取り出すこともできるし、逆にお金を取られる可能性もあります。

この無限の可能性を持っている相場から利益を取るために身につけるものがテクニカル分析ですね。相場のちょっと先の動きを予測します。

テクニカル分析では、トレードするのにはドル円がいいのか、ポンドドルがいいのか、ユーロドルがいいのか。

そして、どのタイミングでエントリーすればいいのか。などを考えて相場から利益を得る可能性を高めていきます。

ちょっとここで考えて欲しいのですが、これら相場から利益を上げる方法は何かに似ていませんか?

目の前には自分に莫大なお金をもたらす市場が無限にある中、そこから今の自分にはどこがぴったりなのかを見つけ出さなければいけない。

自分にぴったりだと思って面接を受けてみたけど、なかなか採用先が見つからない。 じゃあ違う業界が自分にはいいのかもしれない、と考えるようになり、また新たな面接を受けに行く。

トレードは日本の就職活動に似てます。 大学3年生になると、いっせいにたくさんの業界が載っている分厚い本を手に取ります。

日本にある会社が業界別に分析されているものですね。

この無限の可能性のある業界の中から業界を選びます。

自分にはどんな力があるか、自分の優位性を分析し、業界を絞り、面接を受ける企業も決めていきます。

面接で不合格になると自分を否定されたような精神的苦痛を感じる。これはトレードで損切りをした時に感じるものとほとんど同じです。

そして次の面接を受けに行かなければいけないけど、また自分を否定されるのではないか、と次の面接を恐れてしまう。

トレードで言ったら前のトレードで自分を否定されたように感じ、次エントリーしてまた損切りになったらもう立ち直れない、となっている状態です。

就職活動とトレードが全く同じものであれば、少しは救いがあるかもしれません。 なぜなら就職活動は大学3年生の終わりから大体半年くらいで終わるからです。

もしなかなか採用がもらえず少し長引くことがありますが、長くても1年でほとんどの人が就職活動を終えます。

一方トレードには終わりがありません。 就職活動は幾つかの採用という名の利益確定をすればそこで終わりにしても構いません。

しかし、トレードにおいては、収益を上げ続けるためには、何年も場合によっては何十年も一定のペースで利益確定をする必要があります。

つまり、毎月就職活動を行い、採用を一定数取り続ける一連の流れをあなたが終わりを決めるまで続けなければいけないのです。

今の話からわかるように、トレードは精神的にコントロールすることが難しいものをコントロールしようとする力が必要なのです。

自分がいいと思って行動した結果、損切りになっても、そこから恐怖を感じることなく次のトレードに進んでいかなければいけません。

そして、それはあなたが終わりを決めるまで続くのです。 さて、面接で不採用の結果をもらったり、損切りになったとき、つまり自分が否定された時、人間はどんな行動に出るのか。

わかりやすい例で子供を例にあげましょう。 2歳くらいの子供がテーブルの上にある水の入ったグラスを取ろうとしたら、それをこぼすことを心配してお母さんは「触っちゃダメ!」というでしょう。 この時子供は、自分の行動を否定され、そのための行動として泣き出すでしょう。

人間は自分を否定されたり恐怖を感じることがあると、それを他の何かで埋めようとします。

子供の場合は泣くことで恐怖から生まれた穴を埋めようとし、大学生が就職活動でうまくいかない時期は、仲のいい友達と酒を飲んで騒ぐことで、埋めようとします。

トレードで損切りが続き自分が否定されているように感じると、マウスを投げて発散する人もいるでしょう。

実際に知り合いのトレーダーにはマウスをいくつか投げて壊した人がいます。

子供であれば恐怖を感じた時泣けばいいですし、就職活動などのわりと短期的なイベントであれば、その恐怖を他のことをすることで騙せばいいでしょう。

しかし、トレードは一時的なものではなく、長く続くものです。

ということは、恐怖に対してそれをどうにか誤魔化してトレードを続けるのは難しいです。

もし誤魔化そうとすれば、より損失が大きくなって返ってくるでしょう。 一方トレードで感じる恐怖をなくそう、つまり恐怖の大元になっている損切りをなくそうと考えるかもしれません。

しかしこの考え方もダメです。 飲食店がお店を営業するために食材を仕入れなければいけないように、トレードでは損切りをしなければいけません。

つまり、損切りという恐怖はなくすものではなく、上手に付き合っていくものです。

相場が自分の思った方とは逆に動いたとしても、損切りになったとしても、精神的なダメージを受けることのない状態にするのが目指す姿です。

勝ちトレーダーになるためには、この状態を目指すために、普通の人たちとはちょっと違った考え方を持つ必要があります。

もし、みんなと同じ考え方をしていたい、みんなと違うのは嫌だ、という考えを根本に持っているなら、勝ちトレーダーになるのは難しいです。

この考え方を変えない限り、どんなにすごいテクニカル分析方法を身につけても、それを十分に使いこなすことはできないからです。

まさに豚に真珠の状態になってしまいます。 鬼に金棒最強の状態ですが、金棒がなければあなた自身が鬼のような強靭な精神力を身につければ金棒がなくても勝ちトレーダーになることができますよ。

具体的にどういう考え方を身につければいいのかは次回以降話していきます。

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