FXで勝ちたいなら勝率じゃなくてリスクリワードを高くしろ

ふと目をさますと、目の前に大きな泉が広がっています。

寝ぼけながら目をこすっていると、泉の中から妖精があらわれました。

「あなたはこの勝率80%の手法と勝率30%の手法どっちがほしいですか?」

妖精はいきなりこんなことを聞いてきました。

ちょうどFXをはじめ、勝率の高い手法を探していたので、妖精がなんで目の前にいるのかを考えることなくこう答えました。

「そりゃ、勝率80%の手法がいいに決まってるでしょ!」

妖精はその言葉を聞くと「勝率80%」と書いていあるUSBメモリを手渡しました。

すると妖精は泉の中に帰って行きました。

家に帰ってUSBマニュアルの中身を見てみると、そこには1つのPDFファイルが入っていて、手法が事細かに載っていました。

さて、この手法を手にしてトレード結果はどうなったでしょうか。

バックテストを行い、いざリアルトレードへ

ここで先ほどから登場している人物を勝率の高い手法を選んだので、彼を「勝率くん」と名付けましょう。

勝率くんはとても勤勉で真面目なので、相手が妖精だとしても、教えてもらった手法をそのまま実践で使うということはしませんでした。

まずバックテストを行いました。

教えてもらった通りにバックテストを3年分行った結果、勝率が80%を超えていることがわかります。

もしかしてこれは本当にすごい手法なのではないか、ついに聖杯を見つけた!と高ぶる胸を抑えてリアルトレードに移行しました。

1ヶ月妖精に教えてもらった通りの手法でトレードした結果、勝率80%には届きませんでしたが、それでも勝率75%を達成しました。

勝率くんはさぞ満足げだろうと思いきや、浮かない顔をしています。

勝率75%なのに資金がほとんど増えてない

ここで勝率くんは大事なことに気がつきます。

100万円で始めた資金がほとんど増えていないのです。

1ヶ月経って資金は101万円になっただけ。

勝率75%を達成したのに、なぜ資金がほとんど増えていないのか。

勝率くんにはその原因がわかりません。

そこで勝率くんはあることが気になりだします。

妖精は勝率80%の手法と勝率30%の手法をもっていたけど、もしかしたら勝率30%の手法の方が資金が増えたんじゃないか??

そう思ったら、夜も眠れなくなるくらい気になりだしました。

そこで勝率くんはまた泉に行ってみることにしました。

すると、妖精さんがあわられました。

また同じことを聞いたのです。

「あなたはこの勝率80%の手法と勝率30%の手法どっちがほしいですか?」

ラッキーと思った勝率くんは、今度は迷わず勝率30%の手法を選びました。

ルンルンで帰ってきて、早速バックテストを行うと、やはり勝率30%。

これで資金が増えるわけないよなー、と思いつつも万が一があるよな、と考えながら100万円の資金でトレードしました。

勝率30%の手法の成績は??

勝率30%の手法も1ヶ月間トレードしてみた結果、勝率は30%でした。

今回は予想していた勝率そのままになりました。

しかし、不思議なことが起こっているんです。

資金は減ってないんですね。

逆に少し増えている。

100万円だった資金は101万円に増えていたのです。

勝率80%の手法の時と同じで、1万円増えている。

この結果を前にして、勝率くんの頭は混乱してしまいます。

勝率の高い手法でトレードすることで資金を増やすことができる、稼げると思ってたのに、実際には勝率80%の手法も勝率30%の手法も稼げる金額が同じ

勝率30%の手法でトレードしたらどのくらい資金が減るだろうか、と心配していたのに、そんなことは起こらず、お金は増えていた。

2つの手法を比べてわかったこと

勝率80%の手法と勝率30%の手法、どちらも1万円のプラスだったので、この2つの手法の違いが気になり、勝率くんは調べてみました。

すると、一つ気になる数字がありました。

それは、1回のトレードにおける利益の金額の違いです。

勝率80%の手法でトレードした場合、1回の利益は2000円だったのに対して、勝率30%の手法では1回の利益が2万円だったのです。

1回の利益の金額が10倍違かったのです。

しかし一方で1回あたりの損切りの金額は両方同じで1万円。

勝率80%の手法は、1回の勝ちトレードが2000円の利益で、1回の損切りが1万円なのです。

つまり、勝率80%の手法はコツコツ小さく勝って、損切りになる回数は少ないけど、1回の損切りが大きい、ドカンと負けていたのです。

確かに勝率くんは、この手法でトレードする時、1回の損切りが大きくて、損切りが辛いなーと思っていました。

ただ、損切りの回数がそこまで多くないので、まあいいかと気にせずにいたのです。

一方勝率30%の手法はとにかく損切りが多かった。

10回トレードしたら7回は損切りになります。

ただ、こちらの手法は1回の利益が2万円で損切りが1万円なので、損切りが多くても、その分を少ない勝ちトレードで負けた分を取り返せたんですね。

勝率くんはどっちの手法でトレードするのが楽だったかというと、勝率80%の手法です。

なぜなら、勝率80%の手法は、エントリーして10pips利益が出れば決済して、損切りは50pipsになるまでしなくていいからです。

大体のトレードはエントリーして少しマイナスにいっても、50pipsのマイナスになる前に戻ってきて、プラス10pipsで利益確定ができたのです。

そしてなによりも損切りの回数よりも利益になる回数が多かったので精神的に楽でした。

今後2つの手法のうちどちらでトレードすべきか

さて、あなたが勝率くんの立場だったら、この2つの手法のうちどちらを採用しますか?

どちらの手法も結果的に手に入る収益は同じです。

資金100万円に対して1万円の利益なので、月利1%です。

いい数字とは言えませんから、当然ここから手法を研究して収益を高めていく必要があります。

勝率80%の手法であれば1回のトレードの利益を大きくして、損切りの金額を抑える努力が必要です。

逆に勝率30%の手法を採用する場合、1回の利益や損切りの金額は悪くないので、勝率を上げる努力が必要になります。

さて、あなたならどちらを選びますか??

勝率80%の手法のワナ

おそらくあなたなら、勝率80%の手法を選ぶのではないでしょうか。

しかし、実は勝率80%の手法の方が勝ちトレーダーへの道は険しいです。

勝率80%の手法はなぜこんなに高い勝率を保てる理由は、1回の損切りが深いからです。

利益確定は10pipsでするけど、損切りは50pipsまでしません。

つまり、利益確定はさっさとして、損切りは後に伸ばす手法なのです。

この手法を採用して、損切りのpipsを小さくしようとしますね。

例えば、利益10pipsで確定するなら、損切りは50pipsではなく、30pipにしたとします。

するとどうなるか。

勝率が大きく下がるのです。

今まで損切りを50pipsと大きくすることで高い勝率を保っていた手法も、損切りの幅を小さくすると、その分損切りに引っかかる回数が多くなります。

これが勝率80%のワナです。

いろんなことを試す都度、勝率がどんどん下がっていって、また新しい勝率の高い手法を探すことになります。

でもいずれ同じことを繰り返すことになります。

勝率30%を採用するべき

そこでオススメなのは、勝率30%の手法を採用すること。

勝率30%の手法は、負けトレードの数自体は多いですが、1回のトレードの利益と損切りのバランスがいいです。

勝率30%の手法だと、勝ちトレードを50pipsとした場合、負けトレードは25pipsです。

この数字を維持したまま少しずつ勝率をあげていくことを考えます。

つまり、勝率ばかりを気にするのではなく、1回のトレードあたりの利益と損失の比率を意識する必要があります。

この1回のトレードの利益と損失の比率のことをリスクリワードと言います。

リスクリワードと勝率は密接な関係があるので、勝率だけを考えてもリスクリワードだけを考えてもダメです。

両方をバランス良く考えることで、初めて資金を増やすことができます。

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