コラム

勝ちトレーダーになるためにトレード以外の時間の使い方を考える

勝ちトレーダーになるために、トレードとそれ以外に使う時間を考えてみましょう。

普段仕事をしながらトレード技術を高めていこうと思うと、かなり大変であることは間違いありません。

これは単純に毎日トレードに費やせる時間が絶対的に少ない、というものはもちろんのこと、それ以外にも複雑な問題があります。

そのあたりを今回は話していきます。

ちなみに、どんなにトレードの時間がとれたとしても、勝てるようになるかならないかにはほとんど関係がありません。

毎日の仕事があるからトレードで勝てない

トレードを始めたばかりの頃であっても、そこそこトレード経験を積んでいたとしても、FXで勝とうと思ったら、トレードに使う時間を多く取らなければいけない、と思うのは当たり前のことだと思います。

1日2時間チャートに向かう時間が取れても、そこでなかなかチャンスが訪れなく、エントリーしても利益にならない、という現実を目の前にしたら、もっと時間をとってトレードする時間を確保しなければいけない、と思うでしょう。

そして、同時にトレード以外の時間についても考えるようになります。

毎日時間を最も多く使っているのは普段の仕事だということに気がつくでしょう。

普段の仕事がもっと短ければ、もしくはこの仕事がなければ、自分はトレードで稼げるようになるのに、と思ったことが一度や二度はあるでしょう。

しかし、この考え方では根本的な解決にはなりません。

ただ、全く勝てないかといったらそんなことはありません。

仕事をしないでトレードに宣言

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今でもたまに連絡を取る僕のトレード仲間で、仕事をしないで専業トレーダーになった人がいます。

彼はもともとトレードで稼げたから専業になったのではなく、稼ぐためには時間が必要だと考え、仕事をやめて家にこもりっきりになってトレードをしていました。

トレードスタイルはデイトレードがメインで、スキャルピングも少しやる、という感じです。

20万円くらいで初めて、1年で500万円まで増やしました。

当時彼は1日中起きている時間はずっとチャートを見ていたと言っていました。

その彼は今どうしているかというと、トレードをきれいさっぱりやめました。

どうして1年で500万円もお金を増やしたのに、それを続けなかったのか?あと1年続ければ単純計算で1億円を超えるお金を手に入れられたかもしれないじゃないか、と思いますよね。

彼はこのトレードをしていた1年間を振り返って、地獄だったといっていました。

朝起きたらチャートをチェックし、最低でも1時間おきにはチャートを見る生活。チャートを見ない時間が長くなると、相場のことが気になってしまう。

つまり、毎日がトレード中心の生活になり、いつどこにいてもチャンスを見逃すまいと、チャートがどう動いているかばかりを考えている。

仕事をやめて、1日中トレードができる、そうすれば勝てるようになる、と考えているのであれば、それはあながち間違いではありません。

実際に勝てるようになったとしても、彼のような生活を送る可能性が高いですが。

この場合、勝てるようになることが不幸の始まりなんですよね。

1日中チャートを見て、それである程度勝てるようになる。トレードの世界は、この方法じゃないと勝てるようにならない、というものはなく、ある程度勝てる方法がいくつもあります。

チャートを1日中見て勝てるようになった人は、それから先も、チャートを一日中見ていないと、勝てる自信がないので、ここから抜け出すことができません。

本当はチャートのことを気にせず、他のことを楽しみたいのに、値動きを気にして、パソコンから離れない生活をしていると、それ以外の勝ち方を知らないので、生活スタイルが変わった時に勝てなくなります。

もしくは怖くて生活スタイルを変えられない。

彼が「地獄だった」と表現した理由がなんとなくわかったのではないでしょうか。

トレードで勝てないのは自分にはトレードに使える時間がないからだ、と安易に考えるのは今日をもってやめることをオススメします。

それで勝てないことはないですが、勝てるようになった先にある生活は今の仕事をするよりも辛いと思います。

つまり長続きしないということです。

うまく副業から専業へ移行したトレーダー

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さて次にもう一人のトレーダー仲間に登場してもらいましょう。

彼は日本トップの大学を出て、研究職につき、アメリカの大学でも教鞭をとり、博士の称号を持っている人です。

毎日研究を楽しくしていたのですが、ある時もっとお金と時間が欲しいということでトレードを始めました。

そんな彼は日本トップクラスの研究者なので、研究以外にも公演をしたり、教鞭をとったり、かなり多忙だったと言います。

自分の仕事に退屈していたかというとそんなことはなく、毎日が楽しくて仕方がなかった、と。

そんな彼は毎日が忙しいということで、トレードで取れる時間は毎日1〜2時間でした。

彼はここで「どうやったらもっとトレードできる時間を捻出できるか」と考えるのではなく、「どうしたらこの毎日の少ない時間で勝てるようになるか」を考えました。

そして何年もトレード手法を研究し、自分が使える毎日1〜2時間という部分は一切にぶらすことなく勝ちトレーダーになりました。

彼は仕事をしながら勝ちトレーダーになったので、そのまま副業としてやっていってなんの問題もありませんでした。

毎日少ない時間でトレードできて、それでいて収益がしっかり確保出来る。

しかし彼は研究職の仕事をやめました。

なぜやめたのか。

彼は、毎日の研究の仕事よりも別にやりたいことがあったからです。

仕事を辞め、自分がやりたいと思っていたこと、仕事をしている時からやっていた趣味などに今は時間を使っています。

一方トレードに使う時間はどうかというと、仕事をしていた時と全く変わっていないんですね。

毎日1〜2時間という少ない時間でトレードを行い、それで他の時間は好きなことを、やりたいことをしている。

彼に最近毎日どうですか?と聞いたところ、「毎日楽しすぎて、こんなんでいいのか?」と話してくれました。

本当に生き生きしていて自分の人生を生きている、という感じが伝わってきました。

2人ともトレードに使う時間の考え方が異なる

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二人を比較して、どちらにも言えることは、トレードで結果を出しているということです。

一方大きな違いは、結果は出たけど、そこからトレードが継続できているかどうか。

トレードで勝てるようになっても、トレードするのが地獄だと感じた人がいる一方、うまく毎日の生活とバランスをとってトレードを楽しんでいる人もいます。

まずトレードで勝つためには、どちらのスタイルでも問題はないということ。

一日中チャートを見てもいいし、一日に1〜2時間でもいい。

どっちの手法が勝てるのか、ではなく、どっちの手法で勝てるようになりたいか、を考えてください。

トレードで勝つために今よりたくさんの時間を確保しないとダメだ、と思ってトレードした場合、最悪の場合はチャートを長くみることに耐えられなくなり、勝てるようになる前にトレードから離れる可能性が十分あります。

僕自身もトレードをはじめた頃は短期足を使い、長い時間値動きを追いかけていました。

ある時からチャートをみるのが嫌になりトレードをやめた時期があります。

彼のように自分も一日中チャートをみれるようになれば、稼げるようになるというのはちょっと短絡的に考えすぎな気がします。

なぜ彼が地獄と言いながらもトレードを頑張ったのかというと、実は彼には借金の返済があったのです。

500万円稼いで借金を返すことが目標でなんとしても達成しなければいけない、というプレッシャーがあったのです。

もしこのプレッシャーがない状態で、稼げても稼げなくてもまあ生きていけるし、という状態だったら、耐えられたか微妙だったでしょう。

借金というプレッシャーに潰されることなく、毎日何時間も苦痛を感じながらチャートを見て、それで目標の金額を稼いだ彼は本当に素晴らしいのです。

さて、結論としては今トレードになかなか時間が取れないからと言って、時間が取れれば稼げるようになる可能性がある、と考えるのはやめたほうがいいということです。

もし稼げるようになったとしても、たぶん長く続かずに、稼げることが逆に苦痛になると思います。

だって、一日中トレードして稼げるようになった人が、より短い時間でトレードして稼げるようになるかは別の問題であり、かなりのストレスになるからです。

一日中チャートを見てトレードをしていると、いずれこんな風に思うでしょう。

おれってなんのためにトレードしてるんだっけ??

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毎日の仕事から解放されて自分で稼げるようになる力をトレードで身に付けたいと思ったに、実際は時間があれば常にチャートとにらめっこしなければいけない。

チャートを見ていないと落ち着かない、そんな生活になります。

これだったら、会社に言って誰かと話をしていたほうが、まだ気がまぎれる、そんな風に思うでしょう。

こうならないためにどうすればいいか。

それはトレード以外で何をするか、何をしたいのかを本気で考えることです。

お金が稼げるようになって、海外旅行をして、好きな時に寝て好きな時に起きる、というのはちょっと違います。

あなたが本当に心の底からやりたいと思えることを見つけましょう。

そうじゃないと、1日1時間でトレードして稼げるようになることになかなかコミットできません。

本当にやりたいことがあって、毎日なかなか時間がとれない、という状態になれば、その短い時間でどうすればトレードで稼げるようになるのかを本気で考えるようになります。

ただ、自分が何をしたいか、何に時間使いたいのかを探すのは本当に難しいです。

なぜなら、毎日何をしたいかよりも、なにをしなければいけないか、ばかりを考えているからです。

何年も何十年も、なにをしたいか、を考えないと、本当に自分がしたいことがわからなくなります。

なので、まずは1日1回でいいので、自分はなにをしたいのかな、を考えてみてください。

ここがしっかりはまらないと自分のイメージする理想のライフスタイルが見えないので、どのくらいチャートに向かう時間が取れそうか、どのくらいがいいのか、というのがわかりません。

まずはあなたがなにをしたいのか、ここからスタートしましょう。

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※この情報に基づいてトレードした際の保証や責任は一切負いませんのでご注意ください。

合わせて読むとより理解が深まります