トレーダーにとって最も避けなければいけないのは、破産すること。
資金がそこを着いたら退場なので、そうならないために、資金をいかに減らさないようにするかを考える必要があります。
これ、実際には頭でわかっていても、いざその場面になると、制御がきかずに気づいたときには退場、ということが良くあります。
イメージとしては、口座残高が徐々に減っていってなくなる、というよりは、1回の大きな損切りをして、それまで積み上げた利益を一気に飛ばしちゃう感じです。
そこで、破産するとき、人間はどのような心理状態になるのか、そしてそれを避けるためにどんな行動を自然と取るのかを説明していきます。
今回説明する心理的なワナを知らずにトレードすると、気づかないうちにまんまとワナにはまって一発退場となる可能性があるので、注意が必要です。
心理的なワナ1:損失回避
この損失回避が最も厄介な心理的なワナです。
これはどういうことかというと、損失を出すのが嫌だから、それを避けようとする心理です。
例えば、あなたがドル円でエントリーして、含み損を抱えたとします。
エントリーしてまだ5分しか経っていないのに、すでに1万円の含み損です。
当初エントリーしたとき、損切りは含み損が1万2千円のところに設定したとします。
ここで、人間の心理はどうなるか、というと、このトレードで損切りしたくない、と反射的に思うのです。
損切りを徹底して行う、と頑なに決めていて、それを実行できればなんの問題もないのですが、実際に大きな含み損を抱えると、「もしかしたらここから利益に転じるかもしれな」と都合のいい解釈をして、損を確定しようとしないのです。
人間には利益は早く確定させたくて、損切りはなるべく後にしたい、という心理があります。
例えば電気代の支払いなんかも、届いた日に支払うよりも、なんとなくギリギリまで大丈夫か、後で支払おう、としませんか。
トレードでも同じことが自然に起こります。
しかし、電気料金みたいにあとまわしにすると、大変なことになるので、トレードでは決まったところできちんと損切りすることが大事です。
心理的ワナ2:埋没費用効果
心理的ワナの1つ目に引っかかった時点で、このトレードを損切りにしてたまるか、という強い思いがあります。
こうなると、損切りしないことを正当化しようとします。
損切りしないことに理由を付け始めるんですね。
次のワナは、損切りしない理由付けです。
すでに含み損を抱えている金額に目をつけます。
埋没費用効果とは、今回の場面でいうと含み損を抱えている1万円に目が行き、何としてもこの1万円を無駄にしない、と思う気持ちになることです。
損切りしてもしなくても、どっちにしても1万円はすでに失ったも同然、だったら、もう1万円はなくなったことにして、損切りせずにこのまま戻ってくるのを待とう、と思います。
もともと損切りは1万2千円のところでしようと思ってたけど、損切りすると1万円の損が確定するから損切りしないで先延ばしにします。
こんな行動をとります。
損切りしたくない、という一つ目のワナにはまると、今度は含み損の金額に目が行き、含み損になっているお金を無駄にしないように、損切りを遅らせます。
損切りをしなければいけない、と頭ではわかっていても、徐々に損切りを正当化するほうへ考えが移り変わっています。
こうなると当初の損切りしなければ、という思いはどこかへいってしまい、損切りしないで相場は戻ってくる、と変な思い込みが起こり、この辺な自信から損切りが遅れ、退場しなければいけないくらいの損切りをすることになります。
心理的ワナ3:儲けを失いたくない心理
これは大きな損切りをしてしまうと、その後資金を元の水準まで戻すのが困難なことを表す心理です。
人間は利益は早く確定させたいと思います。
これは、人間は手に入ることが予測したものが手に入らなかったとき、手に入らないだけならいいですが、その結果損することを極端に嫌います。
いま1万円を手に入れるか、10年後に1万円を手に入れるか、どちらか選べ、と言われたら確実に今1万円をもらうことを選ぶでしょう。
もしこれが今1万円手に入れるか、10年後に2万円手に入れるか、と言われても、おそらく今手に入る1万円を選びますよね。
このように人間は先のものより、今すぐ手に入れたいと思います。
トレードにおいては今5千円の含み益があるなら、早くその含み損を確定させたい、と思います。
当初立てた戦略では後2倍は利益が膨らむ期待値を持っていたとしても。
先ほどの1万円の話と同じです。
今の5千円と、もう少し先の1万円を比べると、不確実な要素が含まれるトレードの世界では今の5千円を取りに行きます。
こうした心理状態が、トレードで利益を積み上げることの難しさを物語っています。
損切りは先送りにしたくて、利益確定は早くしたいのです。
ナンピンが心理的ワナから救ってくれる?
今紹介した3つの心理的ワナがそろうと、トレーダーは簡単に破産します。
自分のポジションが当初の損切り場所まで来ているのにもかかわらず、損失回避のワナで損切りすることをためらいます。
そして、目が行きのは含み損を抱えている金額。
1万円の含み損を抱えると、1万円の含み損を抱えたポジションを損切りするのはもったいない、と考えるようになります。
このポジションを閉じずに、どうにかならないものかな、と考えるようになります。
そして、こうなったときの対処法の一つとしてナンピンを思いつきます。
ナンピンは賛否両論ありますが、トレード戦略として優位性のある、きちんとした勝率とリターンが検証された上で使うなら問題ありません。
しかし、そもそもナンピンは小手先のテクニックでしかありません。
結局ナンピンをしても、相場が戻ってこなければ、損失は当初よりもさらに多くなります。
ナンピンが有効に働くのは、戻ってくるときだけです。
なので、含み損を抱えているときに苦し紛れに行う戦略としてナンピンを採用するのは絶対にやめましょう。
もし資金全体の30%を失ったら??
もし仮に、あなたが損切りのオーダーをせずに、含み損を抱えたポジションを保有し、1回のトレードで資金の30%の損切りをしたとします。
100万円の資金で30万円の損切りを1回でしたとしましょう。
残り資金は70万円です。
ここから資金をものと100万円に戻そうと思ったら、どのくらいの利回りが必要だと思いますか。
答えは42%です。
42%の利回り、出したことありますか?
もし資金を30%ではなく、50%つまり半分の50万円を失った場合、50万円を取り返すために必要な利回りは100%です。
このくらいドローダウンの威力は大きいということを知っておきましょう。
結局損切りできないことが悪夢の始まり
結局のところ、今まで話したことのスタートは決まったところで損切りをしなかったことに始まっています。
そして、このワナは時間がたてばたつほど損を大きくし、さらに損切りができなくなります。
そして気が付いたときには、今までしたことのない損切りをして同時に戦意喪失となります。
また、こうなった場合、先ほど話した通りそこからの復活もとても大変です。
それは3つ目の心理的なワナが邪魔をしてなかなか利益を伸ばせないからです。
トレードの鉄則として、損小利大という言葉があります。
これが理想ですが、実際には人間は知らないうちに、含み益は早く決済して、含み損を抱えているポジションは長く保有する傾向があります。
人間には利益は確実に今すぐ手に入れたい、そして損失はなるべく先延ばしにしたい、という心理があります。
このことを理解して、そして、そのまま従っては損小利大は実現できません。
損小利大を実現するためにも今回話した内容を抑え、きちんと決まったところで損切り、利益確定をすることを実践していきましょう。
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