今回はFXの季節的な特徴を話していこうと思います。
ただ、通貨ペア別にどんな動きをするのかを細かく追いかけていくのは不可能なので、大きな資金を運用している世界中のプロのトレーダーたちの弱点に注目して、相場がどのように変動していくのか、特徴を見ていきます。
どの時期にトレンドが発生しやすいのか、どの時期にトレンドは出にくいのか、そのあたりをプロのトレーダーと絡めて話していきます。
世界中のプロのトレーダーの弱点は課されたノルマ
最初に、プロのトレーダーの弱点ですが、それは会社から課されたノルマです。
この間こちらの記事で、FXの1日の取引量とプロのトレーダーと個人投資家の違いについて話しました。
この500兆円を超える1日の取引量のうち20~25%、つまり100~124兆円は欧米トップ10の銀行の数十人のプロのトレーダーによって取引されます。
トップ10に入らない銀行の雇われディーラーも入れると、おそらく取引量の半分以上はプロの雇われトレーダーのポジションだということができます。
彼らは、会社組織に属し、トレーダーとして課されるノルマは、一定の収益を上げることです。
そして、このノルマは基本的に1月から12月までを1年として計算します。
日本では4月を新年度と考えますが、欧米では1月からが新年度になるので、プロの雇われトレーダー達は12月までになんとしても課されたノルマを達成しなければいけないのです。
そしてノルマが達成できなければ、翌年はクビ。
つまり、プロのトレーダーは何が何でも12月までに結果を出しにきます。
この、スタートが1月で、終わりが12月、ということから、FXの市場には季節ごとの特徴が現れます。
次からは、季節ごとの特徴を細かく見ていきましょう。
FXの季節ごとの特徴
まず欧米の銀行に習って、1月スタートで12月を終わりにする1年で考えていきます。
季節性がわかりやすいように、四季に分けて考えます。
1〜3月が春、4〜6月が夏、7〜9月が秋、10〜12月が冬、としてそれぞれに季節にどんな特徴があるのか。
また、これから話していくことは、長期足でのトレンドであることを断っておきます。
日足以上の時間足の話です。
春は手探りの時期
1月から取引が始まり、この時期はみな手探りに取引を行います。
というのも、1月からスタートして、いきなり大きくポジションを持ち勝負に出るトレーダーは少ないからです。
相場がこれからの1年でどうトレンドを形成してくのかを手探りで見つつ、少しずつトレードをしていきます。
トレンドが出たとしても、長く続くことは少なく、利益確定がちょこちょこ入ることで、方向感があまりない、レンジ相場に近い動きになりやすい特徴があります。
周りのトレーダー達がどう動くのか、様子見の状態です。
夏は大きなトレンドが起きやすい
様子見の春を終え、夏からはノルマを達成するために大きなポジションを持ち始めます。
これに伴って、これから残り半年のトレンドの方向が決まります。
ここでトレンドが発生すると言っても、きれいにトレンドが発生するわけではありません。
世界中のトレーダーの意見が一致し、みんなが同じ方向にポジションを持つなら簡単にトレンドが発生しますが、そんなことはあり得ません。
ブル派とベア派に分かれて、自分たちがトレンドが出ると思った方向にそれぞれがポジションを持ちます。
そして、その中で利益確定が入ったり、損切りのオーダーが入ることで相場は大きく乱高下します。
取引されるポジション自体が大きいので、相場の値動きはかなり活発になります。
つまり、この時期、トレンドが出るまでに、だましが発生しやすいとも言えます。
個人投資家からすると、トレンドが上昇か下落か、どちらかにはっきり出てからの方がトレードしやすいので、それまではちょっとやりにくい時期だと言えます。
この時期に最終的に決着がつきトレンドが発生したら、秋まで、場合によっては年末までトレンドは継続します。
夏は1年で相場がどう動くのかが決まる大事な時期だと言えます。
秋はトレンド継続かトレンド転換
秋は、夏に持ったポジションを調整する時期になります。
利益確定をする人がいたり、新たにポジションを追加する人もいる。
いずれにしても、ここでどうポジション管理をするかが1年の成果に大きく関わってくるので、どのトレーダーも慎重になります。
そして、この時期はこれらポジション調整によって、トレンドがさらに継続するか、もしくはトレンドが転換するか、どちらかの動きをすることが多いです。
夏からのトレンドが継続する場合はその流れに乗っていけばいいですし、逆に転換するのであれば、転換をきちんと確認してから、その流れに乗る必要があります。
そして、ここで起きた流れは年末まで継続するのがほとんどです。
冬は収穫の時期
冬の時期は、プロのトレーダー達が利益を確定させる時期です。
利益確定のオーダーが入ることで、相場のポジションが少なくなり、あまり方向感が出ないことがよくあります。
また、多くのトレーダーは12月の半ばくらいまでにはポジションを決済して、休暇に入るケースが多いので、年末にかけて相場は閑散とするのが一般的です。
長期的なトレンドは出ませんが、より短期的な目線でデイトレードをするのであれば、そこまできにする必要はありません。
一般的には、12月はプロのトレーダー達が休暇を取るから、相場は動きにくい、と言われます。
しかし、最近銀行の中では、新しい動きをするところもあります。
1月を1年の初めにするのではなく、12月を1年の初めにするのです。
そうすることで、12月に長期休暇を取る習慣を無くし、トレーダーにしっかり働いてもらう。
こうなると11月に決済を行い、12月から動き出している人たちもいます。
ただ、世界全体でこの流れになっているわけではないので、やはり12月はあまり値動きは活発にはなりません。
まとめ
今回はFXの季節性について話しました。
あくまでも長期的なトレンドの話なので、デイトレードをする場合などは、あまり細かいことを気にする必要はありません。
しかし、値動きが激しくなる時期とそうじゃない時期を知っているだけで、心持ちは変わってくると思いますので、ぜひ参考にしてください。
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