MT4にはとてもたくさんのショートカットがあります。ただ全てを理解して覚える必要はありません。
パソコンにもたくさんのショートカットがありますよね。あなたはそれら全てを理解して、常に使っていますか。
おそらく、コピーやペーストするときにショートカットを使うくらいではないでしょうか。
パソコンのショートカットと同じように、MT4でも普段使うショートカットはだいたい決まっています。
それ以外は、ショートカットを覚える方が大変で、別の方法で行った方が早いことが多いです。
そこで今回は、MT4でよく使う、そしてとても便利なショートカットを3つに絞って、その活用術まで紹介します。
MT4のローソク足を1本ずつ進める方法
最初に紹介するのは、MT4のローソク足を1本ずつ表示させていく方法です。マウスでチャートを動かしたり、「→」キーを押してチャートを動かすと、複数本一気に動いてしまいます。
ローソク足の動きを1本ずつ見たいという場合、どうしたらいいか、ショートカットを紹介します。
使うショートカットは「F12」です。
押してみるとわかるのですが、ローソク足が1本ずつ表示されます。
このショートカットを使うことで、気になる場面から手動でリアルタイムのようにローソク足を動かすことができます。
これで、過去のチャートを使ってトレードの練習ができます。
例えば、過去のチャートを見ていて、この場面からエントリーしたいな、と思ったとします。
そしたら、ここからショートカットを使うことで、ローソク足を1本1本動かすことができます。
ローソク足を動かしながら、
「まだ下落するかなー」
「ここから戻しが入りそうだなー」
「このへんで戻しが終わって再度下落するかなー」
こんなことを考えながらチャートを見れたらいいですね。
ちなみに、「Shift+F12」を押すと逆に1本ずつ消えていきます。
カーソルを十字にするショートカット
次に紹介するのが、カーソルを十字にするショートカットです。これは1日に何十回も使うことになるので、今日覚えてしまいましょう。
ショートカットは、「Ctrl+F」です。
これでカーソルが十字になります。
で、この十字の使い方ですが、普通は時間と値段の確認くらいになると思います。
別の使い方として、一定期間のpips数、ローソク足の数がすぐわかります。
例えばここ値幅がどのくらいかを知りたい、としますよね。
この時、いちいち十字のカーソルを最安値と最高値に持って行き、最安値が117.30で最高値が120.48、で引き算して。。。
このように求めると面倒くさいですよね。それにもし計算ミスしてたら本当の値幅がわからないし。
そんな時は、最安値で右クリックしたまま最多高値までカーソルを持ってきます。
Forex.comのMT4では、0.1pipsまで表示してあるので、3055は305.5pipsです。
で、pips数の左に書いてあるのがローソク足の数です。ローソク足の数を気にすることはそこまで多くないと思いますが、参考までにすぐ時間を知ることができます。
指定した日時のチャートを表示させるショートカット
MT4で過去のチャートを見るとき、例えば2014年の10月31日のチャートを見たい、とします。
10月31日はハロウィーンですが、この日は日銀の金融政策決定会合で、黒田さんがサプライズで金融緩和を発表した日です。
この日のドル円のチャートを振り返りたい、となった時、一発で10月31日にチャートを動かすことができます。
そのためのショートカットはMT4のチャート上で「enter」を押します。
でてきた左下の枠に「2014.10.31」と入力します(半角英数で)。
そしてエンターを押すと、2014年10月31日に移動します。
こうやって、過去のチャートでピンポイントでみたい場面があれば今回の方法を使って一発で移動することができます。
ぜひ使ってみてください。
以上が今すぐ使えるショートカット3選です。
最後に、2つのショートカットを組み合わせて、過去検証をスムーズに行う方法を解説しますね。
2つのショートカットを組み合わせて過去検証をする方法
先ほどの1時間足のチャート、そのまま1時間足のローソク足を1本ずつ動かしていく検証もいいのですが、エントリーはもっと短い足で行いますよね。
1時間足で見て、トレンドがではじめたから、15分足でエントリーする、というのはよくあることです。
その練習もできます。
やり方を図で説明しますね。
こんな感じです。
やり方は2ステップです。
ステップ1:エントリーできそうだと思ったところにラインを引く
ステップ2:短い時間足にして、「enter」で日時を入力する
これだけです。
ただ一つ注意があります。
短い時間足の日時を入力するとき、ステップ1で引いたラインの日時を入れると、黄色いラインの右側もチャートが表示されてしまいます。
黄色いラインがちょうどチャートの右端にくるように、5日くらい前の日時を入れましょう。
15分足でたてのラインの日時である12月9日と入力するとこうなってしまいます。
たてのラインより右側は見えない状態にしたいのにこれだと丸見えです。こうならないためにも入力する日にちを数日前にしてたてのラインより右側が表示されないように工夫しましょう。
今回は12月4日にしたら、ちょうどいい感じに表示されました。
こうすることで、1時間足で気になる場面を短期足に切り替えてエントリー場面を探すことができます。
まとめ
MT4のショートカットはとてもたくさんあります。今回紹介したショートカットは、本当に必要最低限だけです。
再確認の意味も含めてMT4のショートカットを一通り見返しましたが、今回紹介した3つ以外はほとんど使う場面がない、と判断しました。
この3つを押さえておけば大丈夫ですので、他のショートカットを探すのではなく、これらを使い倒せるようになりましょう。
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