今回はトレードの責任について話していこうと思います。
責任という言葉はよく使いますが、なかなかつかみどころのないものです。
なぜなら、自分は責任を受け入れている、責任を取るつもりだ、という言葉を使ったとき、それが言葉だけなのか、本当に責任を取っているのかがわかりにくいからです。
自分は責任を取っているつもりでも実際には、責任を放棄している言葉を発したり行動をしている人はたくさんいます。
このような理由から少しつかみどころのない話になるかもしれませんが、頑張ってついてきてください。
この責任の話が理解できれば、いちいち1回1回のトレードに感情を左右されることなく、常に平常心でトレードすることができるようになります。
では、まずトレードの責任がマーケットにあるというところから見ていきましょうか。
あなたがトレードで損切りをしたときをイメージしてください。
この責任はどこにあるでしょうか。
果たしてマーケットに責任があるのか、損切りになったのはマーケットのせいなのか。
どうでしょう。
おそらくマーケットのせいではない、というのがなんとなくわかると思います。損切りがマーケットのせいではない理由を簡単に言うと、マーケットはただエントリーと決済の場を提供しているだけで、あなたのポジションを把握しているわけではなく、ましてや損切りにしてやろう、などという意思はありません。
あなたがエントリーした瞬間に思った方向とは逆に相場が大きく動き出した。そして、損切りした直後に思っていた方向に動き出し、損切りしなければよかった。こんな経験をしたことがあると思います。
どう考えても相場が後ろからあなたのエントリーを見ていて、損切りのタイミングも見ていたにちがいない、こう思う気持ちもわかります。
しかし実際にはありえません。
相場というのは、神様みたいに絶対の存在がいて、その人が全てを見通している、というものではありません。
神様のような絶対的な力を持った人がいるように思える相場も一人の人間が多数集まった集合体にすぎません。
あなたが、あなた以外の人間がどこでエントリーしてどこで利益確定するのかをリアルタイムでつかめないのと同様に、あなた以外の世界中のトレーダーも誰がどのタイミングでいくらの注文を出すかを知りません。
あまりにもたくさんの人間が集まっているので、その集合体が何かしらの意識を持ってあなたを破滅させようと思っていると感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
つまり、マーケットの責任であなたが損切りすることはありません。これはとても重要なことですが、利益確定に関してもマーケットがもたらすものではありません。
もし損切りをマーケットのせいにする考えを持っていれば、あなたはよりマーケットについて知ろうとするでしょう。
マーケットについて知らないことがたくさんあるから、損切りになる。マーケットを全て知ることで、マーケットを支配できる、そして利益を手に入れることができる、と考えるでしょう。
しかし、さっきも話した通り、マーケットには世界中からたくさんの人たちが参加していて、今日トレードしていた人が、明日にはいなくなっているかもしれないし、逆に今日から新しくトレードを始めた人もいます。
マーケットについて全てを知ることは不可能なことなのです。
この事実に気づかずにテクニカル分析を追求し始めると、テクニカル分析のジレンマにはまってしまいます。
このジレンマにはまると、隠された答えがテクニカル分析にない事実をきちんと理解するまで、勝ちトレーダーへの道は閉ざされてしまいます。
マーケットは何かの意思を持っているわけではありません。ましてやあなたを破滅させようとは思っていません。
今話したことから、損切りの責任をマーケットに押し付けるのはナンセンスだということがわかると思います。
では次に考えられるのは、トレーダー自身に責任があるかどうか。
もしマーケットに原因がないとするなら、自分に原因があるな、というのが自然の流れですね。
毎朝相場を見るか毎晩相場を見るか、トレードする時間を決めるのはあなたです。また、エントリーするかしないかの判断をするのもあなたです。
エントリーするたびに相談できる人がいて「今エントリーしたいと思っているんですがいいですか?」なんて聞いたりしませんよね。
あなたが、自分で決めた、優位性があり検証されたトレード手法を使ってエントリーを考えますよね。
損切りや利食いになるかの最終的な判断、どこでエグジットするかを決めるのもあなたです。
さて、このように全ての判断はあなたが下すことになります。
自分が下した決断に基づいて行動したらその結果に対して誰が責任を負うか。それは判断を下した本人ですね。
ではトレーダー自身に責任がある場合、それをどう対処したらいいのでしょうか。
問題をわかりやすくするために、学校で起こった問題についての責任の取り方を見てみます。
例えばあなたが体育の先生だとして、授業中に生徒の一人が怪我をしたとします。この場合、責任を取るのは先生であるあなたですよね。
どうして怪我をするようなことが起こったのか、原因を究明し、今後起こらないようにどうすればいいのか、予防策を考えますよね。
必要に応じて主任や教頭先生など、上司にも報告を行います。
さて、この件がひと段落して、あなたは体育の授業に対してどんな思い入れを持ちますか?
怪我をした生徒がいるので今まで以上に慎重なり、生徒たちを管理し、怪我が起こらないようにするでしょう。
関心ごとは生徒が怪我をしないかどうかであり、今まで以上に生徒の行動を把握し、管理するようになるでしょう。
つまり、怪我をしたイベントを境にして、あなたの意識はより生徒が怪我をしないかどうかに集中しています。
自分に責任がある前提で物事を進めていくと、結果的に相手を自分の支配下において、常に監視しないと満足できなくなります。
怪我をさせた体育の先生がそれから生徒により注意を向け、何か危ないことをすると、それをやめさせることでその子を支配しています。
普通の人は、トレードにおいてこの体育の先生と同じような対応をします。
相場について全てを知れば、支配することができる。そうすれば相場がどう動くのかを理解できるので、利益があげられるだろう、と考えます。
しかし、相場を全て把握することは不可能なので、いつまでたっても勝てるようになりません。
つまり、トレードの責任が相場にあるか、それともトレーダー自身にあるか、どっちかを考えても結局相場を支配すればいいよね、という方向になってしまいます。
ただ何度も話した通り相場を支配することはできないので、この方法がうまく機能する可能性は低いです。
今までの話から責任がどこにあるかいまいちわからないと思います。
トレードの判断を下したトレーダーに責任がある、とさっき言いましたが、トレードで勝てるようになるためには、責任がトレーダーにあると考えていてはいけません。
なぜなら、責任は相場にもトレーダーにもないからです。
じゃあトレードで勝ったり負けたりする理由、責任はどこにあるのか。
さて、ここで少し責任について考えてみようと思います。
今までさんざん「責任」という言葉を使ってきましたが、そもそも責任ってどういう意味ですか?
トレードで損切りになった責任、トレードで勝てないその責任はどこにあるのか。
ここ使っている責任ってどういうことなんですかね?
ちょっと話をわかりやすくするために、日常生活の例を出します。
ある一つの会社が潰れたとします(笑)。
「この会社が潰れたのは誰の責任なんだ?」おそらく株主からはこんなことをたくさん聞かれるでしょう。
この時、責任とはどんな意味があるか。
「この会社が潰れたのは一体誰(なに)が原因なんだ?」ということですよね。
一番の原因はなんなのか、それを招いたのは誰なのか。
もし会社の社長が会社の利益を懐にいれて、毎月湯水のように散財している。社員はみんな一生懸命汗水流して働いているのに、そんなこと社長にはお構いなし。
もしかしたら、バブル時代に銀行からゴルフ場への投資を勧められ、その結果融資を受けその借金が現在も会社を圧迫していて、潰れるまでになったのかもしれません。
この例からわかるとおり、責任は人にある場合もあるし、なにかしらの出来事にもありえます。
責任を考える時に重要なのは、なにが本当の原因なのか、それを間違えないことです。
社長が散財していて会社が潰れそうだから、社長を変えたのに、よくなる気配がない、ということもあります。本当は社長の散財は見せかけで、裏で副社長が社長が散財しているように見せていたかもしれません。
この場合、社長を辞めさせても、大元の副社長を辞めさせないことには会社は良くなりません。もしかしたら、副社長をやめさせるだけでは会社の業績は佩服しない可能性もありますが。
こんな風に、実際に原因が何かを見極めるのは難しいのです。
トレードでは、勝てない原因は相場にもあなたにもないのに、相場を支配しようとする、これは本当は副社長が悪いのに、社長をなんとかやめさせていることと同じです。
結果的に社長がやめたとしても会社は良くなりません。それと同じで、相場を支配したとしても、勝てるようにはなりません。
あなたが相場を支配したと思っても、それは幻想でしかなく、実際には支配していると勘違いしているだけなのです。
話を戻しますが、責任とはつまりどこに結果の原因があるか、物事の因果関係を考えることです。
トレードの責任がどこにあるかを考えるということは、つまり勝てるようになる原因はなんなのか。
なんの結果トレードで勝てるようになるかを考えることなのです。
相場に責任があると考えてもトレーダーに責任があると考えても、どちらにしても結果的には相場を支配する方向になります。
つまり、相場を支配することで勝てるようになると考えている。
しかし実際にはそうではありません。
ということは責任はどこにあるのか。
今回は少し長くなったので、次回トレードにおける責任がどこにあるのかを話していきますね。
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