ここでは、FXでオシレーター系のテクニカル分析ツールの一つであるストキャスティクスを使った勝率の高いエントリータイミングの取り方を紹介します。
もちろん、メタトレーダー4でどんなパラメータを設定すればいいのか、基本から話していくので設定をいじったことがない人でも安心してください。
実はストキャスティクスやMACDのようなオシレーター系の分析ツールはあまり評判がよくないです。
具体的には、
だましが多い
トレンド相場では全く使い物にならない
などと言われます。
確かに、こういう意見もありますが、その人に僕はこう聞いてみたいです。
「本当にストキャスティクスで検証して使えるか使えないか細かく分析したの?」と。
多くの人は、中途半端にしか検証してません。
というのも、オシレーター系のテクニカル分析ツールは使い方を間違えると、全く使い物にならない、からです。
正しい使い方をまずは知り、ストキャスティクスを実際のトレードにどう活かしていけばいいのか、までをチャート付きで解説していきます。
ストキャスティクスは主に、トレードのエントリータイミングを取るために使います。
エントリータイミングがいまいちつかめないんだよな、と苦労しているなら、ストキャスティクスを使うことでストレスも少なくなりますよ。
使いこなせるようになれば最強のテクニカル分析ツールであるストキャスティクスを基本的から抑えるとともに、勝率の高いところでエントリーできるようになりましょう。
MT4でストキャスティクスのパラメータの設定
では簡単にストキャスティクスをメタトレーダー4に表示させ、簡単な設定をしてましょう。
まずは、こちらからストキャスティクスを表示させましょう。
ストキャスティクスは英語で「Stochastic Oscillator」と書いてあるところです。
「挿入」→「罫線分析ツール」→「オシレーター」の中にあります。
で最初に設置画面が表示されますね。
ここの設定は初期のままで大丈夫です。
そのままOKをクリックしましょう。
少しストキャスティクスの説明をすると、ストキャスティクスはスローストキャスティクスとファストストキャスティクスの二つがあります。
まあイメージとしては移動平均線でいろんな期間を表示させられるのに近いです。
で、ストキャスティクスで最も使われているのは、スローストキャスティクスの方。
そして、初期設定はよく使われているスローストキャスティクスの数字になっています。
よって、ここから数値を変更する必要はありません。
もし、ストキャスティクスをより勉強して使いこなしたい、という場合は設定もいろいろ変更してみるといいですが、お手軽に使うなら、そのままの設定で大丈夫です。
で、設定が完了するとこんな風に表示されます。
下に表示されているのがストキャスティクスですね。
ストキャスティクスで勝率の高いポイントでエントリーするために
これからストキャスティクスの3つの使い方について話していきますが、その前に少しだけ注意事項があります。
それは、今回ストキャスティクスを使う時間足です。
基本的にこれから話すことは全て短期足、5分足や15分足が前提です。
なぜかというと、オシレーター系のテクニカル分析ツールの中でも、ストキャスティクスは特にエントリーのタイミングを取るのにぴったりだからです。
もちろん長期足でもストキャスティクスが機能する場面はあります。
しかし、短期足での使い方と長期足での使い方をごっちゃにすると、ただ惑わされるだけなので、ここでは短期足の、それもエントリーのタイミングを取るためにストキャスティクスを使う、と考えてください。
で、エントリーのタイミングを取るためにストキャスティクスを使うのですが、大事なのはエントリータイミングよりもずっと手前の部分にあります。
相場の方向と勢いを確認し、エントリーする場面もきちんと絞り込めるようになる必要があります。
具体的には、日足や4時間足などの長期足での方向が上なのか下なのかを理解した上で、1時間足などの少し短い時間足でエントリーを考える。
このときに、エントリータイミングをもっと細かく、より良い所でエントリーしたいときにタイミングを取るためにストキャスティクスを使うのです。
では、今話したようなエントリータイミングよりも大事な相場の方向や勢いを確認してエントリーするトレード手法はどういうものか。
こちらの記事に詳しくまとめましたので、気になる方はこちらの記事をご覧ください。
このダウ理論トレード手法がマスターできれば、1日15分〜30分相場分析する時間を取れれば、あとはチャートを見る必要がありません。
こういう部分の知識が全くない状態で、5分足や15分足などを見てストキャスティクスを使ってエントリーしても、例えそれが正しい使い方でも勝ち続けるのは不可能です。
ストキャスティクスを使ってエントリータイミングを取るのはとてもいいことですが、実際にトレードしてみて、「あれ?なんか思うように勝てないぞ??」と感じたら、一度立ち止まってもっと基本的な力を身につけてみてください。
その後にストキャスティクスを使うと、びっくりするくらい相場から取れますので。
では、具体的にストキャスティクスの使い方を見ていきましょうか。
ストキャスティクスのゴールデンクロスとデットクロス
これはストキャスティクスの中でもオーソドックスな使い方です。
移動平均線などでよく聞くゴールデンクロスとデットクロス、あれと考え方は同じです。
エントリーのタイミングを取るために使います。
ただ、ストキャスティクスのゴールデンクロス、デットクロスが5分足ででたらとにかくエントリーする、なんてことは絶対にしません。
やったことないのでわかりませんが、そんなに簡単に勝てるほど相場は易しくはありません。
ストキャスティクスのクロスだけを見て、エントリーするかどうかを考えているようではいつまでたっても相場にだまされ続けます。
だまされないためにストキャスティクスの数値の設定をどうしたらいいか?と考える人がいますが、そんなの考えても意味ありません。
そもそもストキャスティクスだけを見てエントリーすれば勝ち続けられると考えるのが間違いなので、ぜひその考えは改めてしてください。
長期足でトレンドの確認もできた、さらにエントリーするポイントも絞り込んで、エントリー条件はそろった。
後はタイミングを合わせてエントリーするだけ、ここまで来てストキャスティクスのゴールデンクロスとデットクロスの出番です。
例えばこんな場面で使います。
これは、ユーロドルの4時間足。
ちょうどダウントレンドが発生していて、一旦勢いは落ち着いたかな、というところ。
ローソク足をみると、直前のダウントレンドの戻しというよりも、レンジっぽくなっていますね。
レンジになっていることから、下方向へのトレンドの勢いがそこまで強くないことがわかります。
補足ですが、もしローソク足以外に長期足のトレンドの勢いを確認したいなら、ADXというテクニカル分析ツールが役に立ちます。
では今回の場面、ここではちょうどラインを引いたところまで戻ってくるのを狙います。
ちなみに、この段階でストキャスティクスを表示していますが、まだストキャスティクスは使いません。
15分足にするとチャートはこんな風になっています。
ここから上のラインまで上昇するのを待ちます。
で、待っていたら上まで来ましたね。
ここでラインを上に思いっきり抜けていけば、エントリーは見送りますが、今回は止まり、下落へと転換しました。
ここでストキャスティクスの登場です。
エントリーの際タイミングを取るためにストキャスティクスを使います。
ちょうどこのクロスして下落するところでエントリーです。
そのあとはきれいに下落しました。
ちなみに、このあとも同じラインに何度か戻ってきて、ストキャスティクスを使ってさっきと同じようにエントリーできるところがありました。
ちょうど赤い丸で囲んだところですね。
最後に最初の4時間足の続きを載せておきますね。
赤い楕円になっているところが15分足で先ほど載せたチャートの部分です。
このように狙った場面まで待ち、エントリーの条件がそろってからタイミングを取るのがストキャスティクスの一つの使い方です。
ストキャスティクスが買われ過ぎ売られ過ぎの時は??
次にストキャスティクスが買われ過ぎ、もしくは売られ過ぎの場合、ストキャスティクスをどのようにトレードに生かすことができるか。
ここではトレンドが発生しててても、ストキャスティクスが使える場面を紹介します。
ここで話すトレンドとは、長期足ではなく、5分足や15分足などの短期足だということをもう一度頭に入れておいてくださいね。
例えばストキャスティクスが買われ過ぎである80以上にあったら、あなたはこの後どうなると思いますか?
「買われ過ぎたなら、いずれ相場は下落する。」
悪くない答えです。
ただ、これだと説明できない相場が多すぎます。
チャートを見てみればわかりますが、ストキャスティクスが買われ過ぎにずっといても、そのまま上昇するケースがたくさんあるんですね。
だからと言って、買われ過ぎのときは、いつも再上昇するわけではありません。
再上昇する時もあるし、そこから下落して勢いがなくなることもある。
このどっちになるのかを判断するのが難しいんですね。
じゃあ、どうすれば良いかというと、ストキャスティクスの条件を絞ります。
これから話すストキャスティクスの使い方は、その時の短期足の状態をみて、その場でエントリーするかどうかの判断をする必要があるので、ちょっと難易度が上がります。
先ほどのゴールデンクロスとデットクロスは、待ち伏せしてエントリーする使い方ですが、今回は相場の出方をみます。
慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、慣れると短期足の早い段階でしっかりトレンドに乗れるようになります。
使い方を見てみましょう。
まず、長期足でトレンドが発生しているのを確認します。
そして、狙う場面の絞り込みはいつものように、押し目や戻しからトレンド方向へ動きが反転するところを狙います。
これから説明するストキャスティクスの使い方は、長期足のトレンドの勢いが強いことが大前提です。
トレンドが強い場面なので、狙ったところまで相場が戻って来る前に大きく動き出すことがあります。
この勢いのあるトレンドにローソク足とストキャスティクスを使って絶妙なタイミングでエントリーします。
では、短期足でストキャスティクスを使ってどうやってエントリーしていくのか、説明していきますね。
(ダウントレンドの場合)ストキャスティクスが売られ過ぎ(20以下)にあり、そこに留まっているか、一旦上に出てもまた戻って来た時、相場の下落の勢いが強いと判断します。
そしてこの場合、トレンド方向へ動き出すと判断し、エントリーします。
ちょっと言葉だけで説明すると難しく感じると思うので、チャートを使ってみていきましょう。
まずはこちらが4時間足チャートです。
ちょっと気が早いと言われるかもしれませんが、この場面ダウントレンドだとします。
ここを15分足でみるとこのようになっています。
で、今回説明したいのはこの少し先のこの部分。
ストキャスティクスの①と②の赤丸で囲った部分が今回注目するポイントです。
ストキャスティクスが売られ過ぎから一旦上昇するが、またすぐ元の水準近くまで下落している。
こういう現象が起こると、まだまだ長期足のトレンドの勢いが強いことを意味します。
よって、売りのエントリーを決断する根拠になります。
エントリーの流れの話だと、狙う場面を絞るのことと、エントリーするかどうかの最終決断をすること、の両方をここで決めることになります。
あとはエントリーのタイミングですね。
ここで①、②のローソク足のところを見てください。
両方とも再度下落していますが、①の方が戻しが深く②の方が戻しが浅いです。
こういう場合、エントリーのタイミングはどうやっとればいいのか。
ここで登場するのが最初に説明したゴールデンクロスとデットクロスのエントリーです。
ちょうどストキャスティクスの矢印をつけたところでデットクロスが起こっていますね。
ここでトレンド方向へと再下降しているんで、絶好のポイントになります。
これが、買われ過ぎ売られ過ぎの時のトレードの仕方です。
ストキャスティクスのダイバージェンス
最後にストキャスティクスのダイバージェンスについて説明します。
ダイバージェンスは、オシレーター系のテクニカル分析ツールでよく出てくる言葉ですね。
ローソク足の波とオシレーターの波の動きが逆行していることをダイバージェンスと言います。
ダイバージェンスはとても簡単で、しかしとても重要なことを教えてくれるのでぜひここでその意味を理解してください。
ダイバージェンスは相場の転換ポイントを事前に教えてくれます。
使い方を説明していきますね。
途中までは最初ゴールデンクロスとデットクロスと同じです。
長期足がアップトレンドで、でも5分足は下げている。
チャートを見たら、5分足はまだ下げていて、狙っているエントリー場面は、今の5分足が下落から上昇へと転換するポイント。
ここを狙ってエントリーしたい。
普通こういう場面を狙う時は、ローソク足とラインを手掛かりにエントリーすることが多いので、転換を確認するまでに時間がかかり、エントリーが少し遅れます。
まあ、ローソク足で判断してエントリーすると、この遅さは普通なんですが。
ストキャスティクスのダイバージェンスを使うことで遅れることなく、素早く転換に乗ることができます。
なぜならダイバージェンスが発生すると、そこから反転する可能性が一気に高まるからです。
ではチャートで見てみましょうか。
安値と高値が切り上がり始めたアップトレンドが初期ですね。
ここ、15分足だとこんな風になっています。
ここから上昇へ転じるところを狙いたい。
そこでこんな風になりました。
これがダイバージェンスですね。
ローソク足は安値を更新しているのに、ストキャスティクスは前の安値を更新できていません。
これは、価格は下落しているけど前ほど下落のパワーはないよ、とストキャスティクスが教えてくれてるんですね。
もともと長期足でアップトレンドで、5分足で長期足の大きなトレンドに乗ろうとしているので、アップトレンドに切り替わるのは時間の問題。
5分足で上昇に転換するポイントをストキャスティクスがダイバージェンスで教えてくれた、ということになります。
エントリーは矢印をつけたところ。
赤丸をつけたんですが、ちょうどストキャスティクスでゴールデンクロスが起こっているので、ここでエントリーするのが安全というか安心できますね。
ちなみに、今のようなダイバージェンスがこの直後に続けてもう一度起きています。
それがこれ。
ほぼ同じですね。
結果的には2回目のダイバージェンスが起こったところが短期足のトレンド転換場面になりました。
ただ、どこがトレンドの転換点になるかは、あとになってみてみないとわからないので、ダイバージェンスが発生したら積極的にエントリーしていきましょう。
ちなみに、日足で先ほどの場面はこんな風になりました。
丸のところが15分足で見たところです。
まとめ
ストキャスティクスの3つの使い方、いかがでしたか。
どのオシレーターを取り入れるにしても、しっかりした条件をつけて他のテクニカル分析ツールと組み合わせて使わないと、効果は薄れます。
逆に条件をしっかり決めて、その上検証も行われていれば、とても強い味方になります。
ストキャスティクスは万能なツールではありませんが、ちょっとだけ使い方を工夫すれば大きな武器になりますね。
ぜひ、あなたのトレードにも取り入れてみてください。
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