トレードを始めたばかりの頃は損切りが怖くてなかなかできずにいますが、損切りがある程度できるようになると、今度は損切りの回数が多いことが怖くなってきます。
エントリーしてもすぐ損切りになってどんどん資金を減らしてしまう、それが損切り貧乏です。
この損切り貧乏ですが、原因は損切り注文の仕方にあると錯覚してしまうところが厄介です。
もちろん損切りポイントの調整は大事なのですが、実はそれ以上に大事なものがあります。
今回はそのあたりも話しながら、損切り貧乏を克服するための効果的な4ステップを話していきます。
あなたのトレードスタイルはなんですか?
これから損切り貧乏を克服しようと思っているのに、なぜ最初にトレードスタイルを聞かれないといけないのか?こう思うかもしれませんが、実はあなたのトレードスタイルがどのようなものなのかは損切り貧乏を克服する上でとても重要なことです。
おそらくあなたは、スキャルピングか、もしくはデイトレーダーでしょう。
もし、スイングトレードをしているのであればおそらく損切り貧乏には悩んでいません。
後で詳しく話しますが、一つの理由はスイングトレードをしているのに損切り貧乏について悩んでいる場合、損切り幅が大きいのでとっくに資金が底をついている可能性が高いからです。
では、もしあなたがスキャルピングをしている場合、具体的には、数秒〜1,2分しかポジションを保有せず、目先の5〜10pipsを取る、そんなトレードをしている場合。
損切りはとても難易度が上がります。
スキャルピングをするということは、大前提として毎日何十回もエントリーして、損切りと利益確定を何度も繰り返し、トータルでプラスにする、上級者向けのトレードになります。
スキャルピングの場合、10回エントリーして、3勝7敗でトータルプラス、というのもあり得る世界です。
このような戦いをしなければいけない状態で、損切りが怖いとか、損切り貧乏で資金が減って、ということを言っている場合ではありません。
もしあなたがスキャルピングをしていて、損切り貧乏に悩んでいるのであれば、損切りについて考える暇があるなら、今すぐスキャルピングをやめることをオススメします。
あなたはスイングトレーダーですか?
あなたはスイングトレーダーではないですよね?
もしスイングトレーダーであるなら、損切りについて悩みはないと思います。
なぜなら、スイングトレードの場合、エントリー場面、損切り場面がかなり明確にわかりやすく決まるからです。
もちろん、エントリー、損切りポイントがわかりやすいから簡単に勝てるという意味ではありません。
ということは、損切り貧乏について悩むのはデイトレーダーがメインであり、これからデイトレードをするあなたへ損切り貧乏の解決方法を話していきます。
損切り貧乏を克服できるかどうかはある一つのことでほとんど決まる
最初に少し話しましたが、損切り貧乏を克服しようと思った時に、損切りをどうしたらいいんだろう、と考えていてはなかなか解決できません。
損切り貧乏を乗り越えるために見るべきところ、考えるべきものは、損切りについてではなく、エントリーについてです。
エントリーがしっかりと根拠のあるものでなければ、損切りを根拠のあるものにすることはできません。
つまり、損切り貧乏を克服するためには、まずあなた自身のエントリーを見直してください。
損切り克服はここから始まります。
ステップ1:常に根拠のあるエントリーを心がける
根拠のあるエントリーを常にする必要はありません。
いや、厳密に言うと、毎回根拠のあるエントリーができるのが理想です。
しかし、そのエントリーが本当に根拠のあるものなのかどうかは自分一人ではなかなか判断できませんよね。
なので、常にあなたが今持っているチャート分析の力を最大限に出して、根拠を持ってエントリーした、と言えるエントリーを心がけてください。
もしエントリーについて心配なのであれば、参考になる記事を載せておきますので、これらを完璧にしてください。
ステップ2:損切りはエントリー根拠の崩れるところでする
損切りはなんとなくこの辺、と決めてしまっては意味がありません。
それでは、なんとなくエントリーした、というのと同じことになってしまいます。
再現性があり、何度も同じ場面でエントリーできるのと同じように、損切りも常に一定の基準を持って行うべきものです。
そのためには損切りをエントリー根拠の崩れるところに設定するのが最もシンプルで効果のある方法です。
一番いいのは、エントリーするときに出た短期足でのチャートパターンが崩れるところに損切りポイントを置くことです。
具体的にはこちらの記事で詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
ステップ3:損切りは成り行きで注文しない
損切りをするときに、一番ストレスになるのは、成り行き注文のクリックを押す瞬間です。
ここまできたら、損切りしようと決めていたとしても、いざ損切りをしようとすると、もう少し待ってみようとか、もしかしたらちょっと損失が減るかも、などの考えが思い浮かび、損切りが遅れることがあります。
そうならないためにも、損切りは成り行き注文で行うのではなく、エントリーと同時に、注文を入れておくことをオススメします。
エントリーの根拠がしっかりしていれば、短期足で何かしらのチャートパターンが発生しているはずです。
であれば、エントリーするときにはどこに損切りをおけばいいのかがわかりますよね。
エントリーした直後に、チャートパターンが崩れるところに損切りの注文を入れましょう。
ステップ4:上記3ステップを一定期間検証する
最後のステップは、今話した3ステップをある一定期間検証することです。
だいたい2週間から1ヶ月くらいの期間検証すればデータがとれると思います。
この期間リアルトレードでも、デモトレードでもいいので、どれくらいの数字が出るかを測ってください。
こうやってデータを取ることで、改善できそうなところがどこにあるのかがわかるので、分析をして少しずつ改良していくことをオススメします。
まとめ
損切り貧乏を克服しようと思ったら、まず初めにあなたのエントリーについて見直す必要があります。
エントリーがきちんとした根拠のあるものであれば、損切りも自ずと根拠のあるものになります。
また、損切りは何と言っても精神的ダメージが大きい行いなので、成り行きで行うのではなく事前に注文を入れておくことをオススメします。
これらがきちんと守られれば、気付いた時には損切り貧乏を克服できていますよ。
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