ダウ理論

ダウ理論でのトレンド判断!トレンド発生・継続・終了の場面を解説

波形も書けるようになったし、押し安値と戻り高値も理解できるようになった。どうなったらトレンドが発生するのか?どうなったらトレンドが崩壊(終了)するのか?

こうした疑問にチャートを使って答えていきます。

今回はこちらのチャートを使って、波形の書き方、押し安値・戻り高値が理解できた上で、ダウ理論に基づいてどうトレンド判断をしていけばいいのか?を解説していきます。

目標としては、このチャートでトレンド判断がしっかり自分一人でもできるようになることです。

相場が一本調子で上昇・下落している場面では、トレンド判断をするのはそこまで難しいことではありません。

ただ、そんな場面は逆に少ないので、実際のチャートを使って細かく解説していきますので、ダウ理論でのトレンド判断をマスターしましょう。

この記事の内容はこちら
  1. ダウ理論でトレンド発生の条件とは?
  2. ダウ理論でトレンド継続の条件とは?
  3. ダウ理論でトレンド終了の条件とは?
  4. チャート丸々1枚でのトレンド判断の模範解答
  5. トレンド判断のまとめ

これまでにも何度か話してきたことなので繰り返しにはなりますが、ダウ理論でトレンド判断をするためには、一歩ずつステップを踏み理解していく必要があります。

小学校の算数ができるから中学校で習う方程式が解け、そして1次方程式ができるから2次方程式も解ける、このようにステップを踏んでいくことで数学の問題が解けるように、トレンド判断も正しいステップを踏むことでスムーズにできるようになります。

ダウ理論でトレンド判断ができるようになるためのステップは3つです。

3つのステップ
  1. 波形を書けるようになる
  2. 押し安値・戻り高値を理解する
  3. トレンド発生・継続・終了の条件を理解する

そして今回の記事の内容はステップの3つ目なので、もしステップ1、ステップ2が怪しいかもしれない、という場合はこの記事を読み進める前にこれらを理解することをオススメします。

波形を書けるようになるためにはこちらの記事。

【図解】ダウ理論で必須、波形の書き方のコツと具体的な習得方法ダウ理論を使って正確なトレンド判断をするためには波形を正しく認識する事ですが、ほとんどの人は曖昧にしてしまうのでいつまでたってもダウ理論を使いこなせません。この記事では常に波形を正しくとらえるためのコツと習得方法を説明しています。...

ダウ理論に必須の基礎知識である押し安値・戻り高値についてはこちらの記事。

【ダウ理論】押し安値戻り高値の探し方と定義を図解解説「押し安値」「戻り高値」は、トレンド判断に重宝する上に、多くのトレーダーがトレードするために注目する価格帯になる事も多いです。正確に把握できれば、優位性の高いトレードが出来る様になってきます。今回の記事ではなぜ「押し安値」と「戻り高値」が注目されるのか?どのようにチャートから見つけるのかを図解で解説します。...

これら2つも参考にしつつ、今回の記事も読み進めてもらえればと思います。

また、これから話をするトレンド判断についても押し安値・戻り高値の記事同様に、必要に応じて動画での説明もしていくので、文章だけでは理解できないところは動画を見て理解を深めてください。

では内容に入っていきましょう。

ダウ理論でトレンド発生の条件とは?

まず最初にトレンド発生の条件から見ていきましょう。

どうなったらトレンドが発生なのか?トレンド発生の条件は以下のとおりです。

トレンド発生の条件
  • アップトレンド発生:戻り高値が突破され押し安値に切り替わったあと、押し安値を突破されることなく高値を更新する
  • ダウントレンド発生:押し安値が突破され戻り高値に切り替わったあと、戻り高値を突破されることなく安値を更新する

以上がトレンド発生の定義です。

トレーダー
トレーダー
こうやって言葉で説明されても、どうなったらトレンドが発生するのかさっぱりなのですが。。。
管理人K
管理人K
確かに言葉にすると難しいですね。実際のチャートを使ってどういうことなのかを説明していきます。

トレンド発生の条件も言葉にすると難しく聞こえますが、チャートを使うと、そこまで難しい話しではないことがわかるはずです。

アップトレンドの発生、ダウントレンドの発生をそれぞれチャートを使って見ていきましょう。

アップトレンド発生の場面

ここからは先程のこちらのチャートを使って解説をしていきます。

管理人K
管理人K
まずチャートを前にしてトレンド判断するためにすべきことはなんだかわかりますか?
トレーダー
トレーダー
え〜っと、波形を書きます!

まずトレンド判断をするために波形を書く必要があります。

今回のチャートをこのように波形を書いたとします。

波形についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。

【図解】ダウ理論で必須、波形の書き方のコツと具体的な習得方法ダウ理論を使って正確なトレンド判断をするためには波形を正しく認識する事ですが、ほとんどの人は曖昧にしてしまうのでいつまでたってもダウ理論を使いこなせません。この記事では常に波形を正しくとらえるためのコツと習得方法を説明しています。...

ここまで出来たら次に進みましょう。

次にトレンドが上なのか下なのかを判断するために、押し安値と戻り高値の位置を把握します。

まず押し安値・戻り高値を把握しましょう。

最初に押し安値か戻り高値のどちらかを見つけるためには近くにある最安値か最高値を見つける必要があります。

ここの近くには最安値がありますね。

最安値があるので、この時点で戻り高値がここにあります。

ここからスタートします。

先程書きましたが、アップトレンド発生の条件は以下のとおりです。

戻り高値が突破され押し安値に切り替わったあと、押し安値を突破されることなく高値を更新する

この条件をあえて分けるなら、2つになります。

  1. 戻り高値を突破され押し安値に切り替わる
  2. そこから押し安値を突破されることなく高値を更新する

順番に見ていきましょう。

まずこの時点で戻り高値が突破されました。

戻り高値が突破されたので、押し安値に切り替わります。

こうなりますね。

ここはダウ理論の基礎知識である押し安値・戻り高値の復習です。

そして2つ目、ここから押し安値を突破されることなく高値を更新すればアップトレンド発生となります。

図で見ると、下の青色の点線のライン(押し安値)を下に突破されることなく、上の茶色の点線のライン(高値)を更新すればアップトレンドとなります。

今回は押し安値を下に突破されることなく高値を更新したのでアップトレンド発生となりました。

この茶色の点線のラインを上に抜けたところでアップトレンド発生となります。

そして、アップトレンドが発生したところで、直近の高値を更新したので押し安値が上に移動します。

図で見るとこのような変化ですね。

ちなみに、アップトレンド発生の瞬間はいつか?というと、茶色の点線(ヒゲ先)をローソク足の実体で抜けたところです。

この辺りのヒゲなのか?実体なのか?についてはこちらの記事の中盤で話をしていますので参考にしてください。

【ダウ理論】押し安値戻り高値の探し方と定義を図解解説「押し安値」「戻り高値」は、トレンド判断に重宝する上に、多くのトレーダーがトレードするために注目する価格帯になる事も多いです。正確に把握できれば、優位性の高いトレードが出来る様になってきます。今回の記事ではなぜ「押し安値」と「戻り高値」が注目されるのか?どのようにチャートから見つけるのかを図解で解説します。...

ダウントレンドの場合はこれが逆になります。

次にトレンド継続の場面を見ていきましょう。

ダウ理論でトレンド継続の条件とは?

まずトレンド継続の条件ですが、以下のとおりです。

トレンド継続の条件
  • アップトレンド継続:アップトレンド発生中に押し安値を突破されることなく、高値を更新する
  • ダウントレンド継続:ダウントレンド発生中に戻り高値を突破されることなく、安値を更新する

先程話したアップトレンド発生の場面から、しばらくはアップトレンドが継続するのでこの場面を見ていきましょう。

アップトレンド継続の場面

さて、先程アップトレンドが発生した場面から見ていきます。

過去の押し安値や戻り高値があると図がごちゃごちゃになってしまうので、整理して必要な情報だけを残し話を進めていきます。

この時点でどうなればトレンド継続か?というと最初に条件を提示した通り、
アップトレンド発生中に押し安値を突破されることなく、高値を更新する

これがアップトレンド継続の条件でした。

わかりやすく2つに分けるこうなります。

  1. 押し安値(青色の点線)を突破されることなく
  2. 高値(茶色の点線)を更新する

星の時点ではアップトレンド発生中なので、青い点線(押し安値)を突破されることなく、茶色の点線(高値)を更新すればアップトレンド継続となります。

で、相場は動いて下の図の星の時点でヒゲ先の高値をローソク足の実体で更新したのでアップトレンド継続となりました。

これに応じて押し安値も上に移動するので、忘れずに把握していおく必要があります。

このあとも考え方は同じなので見ていきましょう。

押し安値を突破されずに高値を更新できればアップトレンド継続となります。

その後この通りの動きになったので、アップトレンド継続です。

先ほどと同じで押し安値が上に移動するので、ここにもしっかり注意を向けてくださいね。

トレンド継続の考え方はとてもシンプルで、押し安値・戻り高値を軸に考えると以下のようにまとめることができます。

  • アップトレンド継続:アップトレンド発生中に押し安値が上に移動したときがトレンド継続
  • ダウントレンド継続:ダウントレンド発生中に戻り高値が下に移動したときがトレンド継続

このように、以前学習した押し安値と戻り高値の考え方とトレンド判断の考え方を行き来しながら紐づけて考えることで、よりスムーズにトレンド継続場面を理解することができます。

さて、では次にトレンド終了場面を見ていきましょう。

ダウ理論でトレンド終了の条件とは?

こちらもまずはどんな条件がそろうとトレンド終了と判断するのか?を見てみます。

トレンド終了の条件
  • アップトレンド終了:アップトレンド発生中に押し安値が突破される
  • ダウントレンド終了:ダウントレンド発生中に戻り高値が突破される

これがトレンド終了の条件です。

ではアップトレンドが終了する場面を例にして実際の場面を見ていきましょう。

アップトレンド終了の場面

さっきの場面から更に上昇したこの場面にいるとします。

押し安値は高値を更新するたびに上に移動しますので、この時点では頭にあるところが押し安値で、アップトレンド発生中です。

ここから押し安値を突破されるか、高値を更新するか、でトレンドに変化があります。

もし高値を更新すれば引き続きアップトレンド継続ですが、もし押し安値を下に突破されると、この時点でアップトレンド終了となります。

で、この場面はどうなったかというと、下の図の通り、青色の点線の押し安値が突破されてアップトレンド終了となります。

さらにもう一つ考えるべきことは、押し安値が突破されたので、戻り高値に切り替わる、ということですね。

こうなります。

押し安値・戻り高値という観点からトレンド終了を表現するなら、トレンド発生中に押し安値か戻り高値が突破されて切り替わったらトレンド終了だと言えます。

このようにダウ理論でトレンド判断する際には、押し安値と戻り高値が密接に関係しているので常に両方の視点を持って判断できるようになりましょう。

ダウ理論に基づくトレンド判断を動画で解説

ここまでで一通りダウ理論に基づいてトレンド発生・継続・終了の場面、それぞれの条件を解説しましたので、動画でおさらいをします。

文章で読んだあとに動画を見てもらえれば、より理解が深まるはずですので、こちらの動画も勉強に役立ててください。

今回の動画は8分です。

チャート丸々1枚でのトレンド判断の模範解答

最後に今回の場面の模範解答を紹介して終わりにします。

最初に出したチャートはこちらですね。

今回は主にこれらのチャートの前半部分のアップトレンドの場面を使ってトレンド判断の方法を解説していきました。

ぜひこのチャート1枚でまずはトレンド判断を行って、自分ひとりでトレンド判断ができるようになってほしいので、模範解答をお渡ししておきます。

このチャートでのトレンド判断をまとめるとこうなります。

そして、各場面はこのようになっていますので、ぜひご自身で押し安値・戻り高値をしっかり追いかけていき、トレンド発生やトレンド終了の判断がしっかり出来ているかを確認してみてください。

トレンド判断のまとめ

この記事のまとめ
  • ダウ理論でトレンド判断をするために、①波形を書く②押し安値・戻り高値を理解する③トレンド判断をする、このステップを踏む必要がある
  • アップトレンド発生の条件は、戻り高値が突破され押し安値に切り替わったあと、押し安値を突破されることなく高値を更新する
  • アップトレンド継続の条件は、アップトレンド発生中に押し安値を突破されることなく、高値を更新する
  • アップトレンド終了の条件は、アップトレンド発生中に押し安値が突破される
  • ポイントとしては、押し安値・戻り高値と紐づけてトレンドの状況を把握できるようになること

今回はチャートからトレンド判断をする方法をチャートを使って解説しました。

最初この記事を読むだけでは、あまりすんなりと入ってこないところもあるかもしれませんが、今回話したところはダウ理論でトレンド判断をするうえで核心の部分になります。

なので、記事を読み返し、動画を繰り返し聞くことで、自分ひとりでトレンド判断ができるようになりましょう。

チャートを見てトレンド判断ができるようになったら、次にダウ理論を使ってどういうところを狙ってトレードしていけばいいのか?ダウ理論のトレード手法が理解できます。

次回はダウ理論を使ってどこでエントリーすればいいのか、トレード手法を伝えていきます。

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※この情報に基づいてトレードした際の保証や責任は一切負いませんのでご注意ください。

合わせて読むとより理解が深まります