今回は移動平均線と短期足を使ったエントリー方法を紹介します。
普段は日足・4時間足をメインに、移動平均線を補助的に使いますが、今回は移動平均線と、あるテクニカル分析ツールを組み合わせてトレンド転換場面を取りに行きます。
長期足を重視しない分、いくつか制約がありますが、逆に言うと狙う場面が絞られる分、安心してトレードできるかもしれませんね。
日足・4時間足にはあまりこだわらない
普通トレードをするときは、いきなり短期足を見てトレードをするのではなく、日足・4時間足でトレンドを確認してから、徐々に時間足を短くしていきます。
しかし、今回紹介するエントリー方法では長期足はそこまで重要視しません。
その代わりに使うテクニカル分析ツールがあります。
それが、ボリンジャーバンドです。
まずは、ボリンジャーバンドを使ってトレンド転換をつかむ方法を4つのステップに分けて解説しましたので、こちらの記事を読んでください。
上の記事では、トレンドが転換しそうなところを長期足で探してから短期足に切り替える方法で解説しました。
ここでは長期足の場面の絞り込みは気にせず、−2σタッチから先が理解できていれば大丈夫です。
長期足を使わない代わりに移動平均線を使うのが今回のトレードロジックです。
もちろんボリンジャーバンドのところで話した通り、長期足を考慮してエントリーするのも一つの手です。
ただ、長期足も考えるとなるとエントリー回数が極端に少なくなります。
なぜ長期足を気にしないトレード手法を紹介するかというと、長期足で絶好のポイントにこなくても、これから紹介するパターンが発生すると、高い確率で転換が発生し、いいエントリーができるからです。
これから話す方法を知っていればエントリーできる場面が一つ増える、ということです。
移動平均線を使ったトレンド転換では山が重要
ここではこれから話すトレンド転換場面をどう取っていくのか、ざっくりとした全体像話していきます。
まず、エントリーは売りだけに絞ります。
売りに絞ることで、エントリーしてから利益になるまでの時間が短くなり、ストレスなくスムーズなトレードができます。
ここでも売りの場面のチャートを使って話しを進めていきます。
まず、トレンド転換を狙うのに重要視するのは短期足で移動平均線が作るキレイな山です。
キレイな山を作って上昇から下落に転換するところを取りに行きます。
上昇の山の形でエントリーするかを決める
普通エントリーするときに重要視するのは直前の相場の状況ですよね。
売りエントリーであれば、どんな下落か、勢いはどのくらいあるのか、下落から戻しが入った時、その戻しはどんな形をしているか。
これらを総合的に見てエントリーするかどうかを決めます。
しかし、今回エントリーするかどうかは、上昇の山の形で決めます。
キレイな山の条件は、上昇の押し目が移動平均線、もしくはボリンジャーバンドで反発しているかどうか、です。
上昇でキレイに反発すると、下落でも同じように移動平均線とボリンジャーバンドで反発することがよくあるのです。
そこで、上昇の中で押し目をみて移動平均線とボリンジャーバンドに反応していれば転換を狙いに行きます。
具体的にチャートで見ていきましょう。
チャートでいうと、こんな場面です。
これはユーロドルの15分足です。
移動平均線とボリンジャーバンドに反応しながら上昇しているのがわかると思います。
ちょうど赤丸をしたところで反発していますね。
さて、ここまで15分足を見て、上昇で移動平均線とボリンジャーバンドで反発していることが確認できました。
ちなみに、ここでの反発の回数ですが、特に決まった数はなく、移動平均線と1σ合計で2回以上反応していたら、その後下落が起こった場合、下落でも移動平均線で反応する可能性が高くなります。
よって反発の回数の条件は2回以上です。
ボリンジャーバンドのトレンド転換ロジックを待つ
次にボリンジャーバンドのトレンド転換ロジックが発生するのを待ちます。
最初に紹介したこの記事読んでもらえましたか?
まだであれば、今すぐ読んでくださいね。
上昇してある程度したら、−2σ突破からの下落を待ちます。
この転換ポイントでの注意は、焦ってトレンド転換を決めつけないこと。
トレンドが高値を更新しなくなっても、そこから常に転換してダウントレンドが起こるわけではないので、きちんとボリンジャーバンドの転換ロジックの発生を確認するまでエントリーは待たなければいけません。
トレンド転換ではなく、レンジになることもありますし、少し下落したと思ったら、急上昇し始めることもあります。
では、話を戻して今回の場面でのボリンジャーバンドのトレンド転換ロジックを見てみましょう。
ここで−2σを突破しました。
あとは移動平均線まで相場が戻すのを待ってエントリーします。
この時点でエントリーをほぼ決定しますが、まだ山は形成途中です。
ちょうど頂上に達し、これから折り返して下落していくところですね。
まだ完全に山が出来上がったわけではありませんが、ここから下落が進むことで山が出来上がるのがわかるので、この時点でエントリーを決めて大丈夫です。
エントリーは移動平均線反発だけではない
エントリーは移動平均線まで待ちます。
しかし、その時の相場の状態によって、必ずしも移動平均線で反発するとは限りません。
大きく分けてエントリー可能な場面は3つあります。
1つ目は、移動平均線反発、2つ目が−1σ反発、3つ目が+1σ反発。
エントリーにはこれら3つがありますが、慣れるまでは移動平均線の反発を狙いましょう。
難易度でいうと、移動平均線反発最もがエントリーしやすく、その次に+1σ反発、難易度が一番高いのは−1σ反発です。
今回の場面は移動平均線で反発しました。
まずこの反発場面でエントリー可能です。
「まず」と言ったことからわかると思いますが、トレンド転換は最初の移動平均線反発だけでは終わりません。
そのあとも何度かトレードチャンスが来ることがあります。
今回の場面はこのあともう一回チャンスが来ました。
それはここです。
+1σ反発です。
これも移動平均線反発と同じくらいエントリーしやすいです。
+1σで反発する時は、一度は移動平均線を上に抜けているので、移動平均線まで戻ってきて、ここからさらに下落することを確認してからのエントリーがベストです。
なので、エントリーポイントとしては、移動平均線の少し下になります。
この+1σ反発のエントリー場面では、先ほどから話している山がきれいに出来上がっています。
キレイに山が完成しました。
最後に−1σ反発場面ですが、これは難易度が少し上がります。
というのも、−1σ反発は他の2つに比べて下落のスピードがあり、勢いも強いからです。
もしエントリーする前に長期足などで下落の勢いがかなり強いことが確認できていれば、最初から−1σ反発を待ち構えることもできます。
−1σ反発のエントリーは難易度は上がりますが、その分、勢いがあるので取れる利益は大きくなります。
エントリーに少しリスクがありますが、移動平均線反発に慣れてきたら、ぜひ試してみてください。
最後にエントリータイミングの取り方ですが、移動平均線タッチのエントリーはそれ単体だと最初は難しいと思うので、他のものと組み合わせてタイミングをとることをオススメします。
こちらに移動平均線タッチのエントリーのコツをまとめておきました。
まとめ
今回は移動平均線とボリンジャーバンドを組み合わせて短期足をメインに長期足はほとんど使わないエントリーロジックを説明しました。
トレードのメインはあくまでも長期足から始めることですが、今回のようなロジックも知っておくことで、トレードチャンスは広がっていくので、使えそうなところはどんどん取り入れてくださいね。
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