レンジ相場のエントリーを考えると必ずでてくる疑問は、「後からチャートを見ればレンジだとわかるけど、リアルタイムではレンジになるのかわからない」というものです。
これはその通り。
しかし、実際には後から見たら誰もがレンジだとわかる場面をリアルタイムでトレードして、勝てている人はいます。
まず、誰が見てもわかるようなレンジが発生すること自体稀ですし、レンジだと分かった時点では遅くて、その後すぐにブレイクアウトしてしまう、というのもよくあります。
ただ、ちょっとしたコツがつかめれば、レンジ相場を事前に狙い澄ましてエントリーすることは誰にでもできるようになります。
4時間足・日足で今回紹介するチャートパターンが出たら、その後はレンジになる可能性が高く、レンジ相場になることを少し前から予測して待つことができるようになります。
狙った通りに相場が動けば、あとはエントリーのタイミングを取るだけです。
今回はレンジ相場をリアルタイムで把握するためのコツを話していきます。
レンジが発生するのは、トレンドの途中か天井、底
レンジ相場と一口に言っても、レンジが発生する場面は大きく分けて3つあります。
1つが、トレンドの途中に発生するレンジ、2つ目が天井圏で発生するレンジ、3つ目が底で発生するレンジ。
レンジを3つに分類したましたが、実はレンジをこのように3つに分けるのはそこまで重要なことではありません。
これらは結局後からチャートを見たときにわかることで、リアルタイムで観てるときはわかりません。
どちらかにブレイクアウトして初めてトレンドの途中だったのか、天井だったのか、底だったのかがわかるのです。
では、レンジ相場を取りに行く時、何が重要なのか?
重要なのは、ダウ理論でトレンドが発生している場面でレンジを待ち、トレンドと同じ方向にエントリーすることです。
トレンドが発生している場面でレンジを待つ理由はとてもシンプルで、目線が固定できるからです。
トレンドが発生していれば、トレンドの方向にエントリーする方がずっと勝率の高いエントリーができます。
これはトレンド相場のところで何度も話しましたね。
レンジ相場でエントリーする場合もこの考え方がそのまま使えます。
ステップ1:今のトレンドを把握して、売りか買いどちらかを決める
ここからは実際にチャートを使いながら、トレンドの認識からエントリーまでを見ていきます。
まずは今のトレンドを把握して売りでエントリーするのか買いでエントリーするのか目線を固定させます。
そのためにトレンドの認識をダウ理論に基づいて行います。
ダウ理論に基づくトレンドの考え方はこちらの記事に書いてありますので、心配な人はまずはこちらを復習しておいてください。
トレンドの発生と終わりを確実にとらえるために見るべき3つのポイント
ではここからはチャートを使って実際にトレンドの判断をしてみましょう。
ユーロドルの日足を使って説明していきます。
まずこの時点では相場はダウントレンドです。
赤い丸をつけたところが直近の重要なレジスタンスになりますね。
安値を更新した起点になっています。
この青いラインを上に抜けると、ダウントレンド終了です。
ここからこのように動きました。
ここの見方は、①の上昇でダウントレンド終了で、②で①の高値を抜けたので、②でアップトレンド発生です。
その後、高値を更新した起点になったところにアップトレンドの重要なサポートラインを引きました。
ここまで出来たら、エントリーする際の目線も決まりますね。
今回だと、アップトレンドが発生したので、エントリーは買い目線で固定です。
ここまでがトレンド認識です。
この流れはトレンド相場でエントリーする際と全く同じなので、トレンド認識ができる人にとってはなんら難しいことではありませんね。
もし、このトレンド認識が難しく感じたなら、まだまだダウ理論を実際のリアルチャートに反映させて考えることができていません。
ダウ理論によるトレンド認識はいかなる場合においても重要になるので、なるべく早くマスターしましょう。
ステップ2:ここからレンジになりそうだ、と見極めるコツ
トレンド認識をして、売り買いの目線を固定した次にすることはチャートパターンを使ったエントリー場面の見極めです。
なんとなく、漠然とチャートを見てレンジになりそうだ、と思っても、それでは再現性がありません。
毎回同じ場面でエントリーを狙えるようにするために、今回は4時間足・日足で発生するレンジ相場特有のチャートパターンを紹介します。
今回の場面、実はレンジ相場になるシグナルがすでに発生しています。
どのようにシグナルの発生を確認するか、細かく説明していきますね。
トレンドが発生した直後の最初のシグナルは、トレンド発生の波を起点にしたNの形です。
アップトレンド発生場面では、Nでダウントレンド発生の場面でのNを逆にした形になります。
今回の場面はこのようにNが発生しています。
トレンドの発生と同時かもしくはトレンド発生後にこのNがでたら、これからレンジになりそうだな、と予測を立てます。
で、このNの形のポイントは、①と③の位置関係です。
この①と③の価格を見た時に、③が①より低くなっていたら、エントリーは見逃した方がいいです。
なぜなら、今回はアップトレンドが発生している場面での買いエントリーなので、上昇の勢いをきちんと確認できるところでエントリーを考えます。
もし①と③を比べた時に、同じくらいであれば問題ありませんが、③の方が価格が低いとなると、上昇の勢いが感じられず、買いエントリーしても値段がそこまで上昇しない可能性があります。
また、上昇の勢いが確認できないと、長期足で反転する可能性も出てきます。
これらの理由から、Nを見つけるときは、①と③の高値の位置関係を見て、エントリーするかしないかを決めます。
今回の場面は③が①よりも高い位置にあるので、条件としては問題ありません。
ここからエントリーを考えるのですが、狙うのはこの後つけるであろう4点目で青いライン付近まで相場が落ちてきた時、そこからの上昇です。
矢印の上昇部分を短期足でタイミングを取って取りに行きます。
この場面でどこにレンジが発生しているのかというと、赤い四角で囲ったところです。
そこまで大きくレンジが発生しているわけではありませんが、これも立派なレンジ相場になります。
ステップ3:2点目のライン付近で短期足でのチャートパターン発生を待ちエントリーする
トレンド相場とレンジ相場では、狙う場面が少し違うだけで、最終的なエントリーするかの判断、エントリータイミングの取り方は基本的に同じです。
短期足を使ってこれらを判断します。
これらに関しては以前トレンド相場で話したので、そちらを参考にしてください。
まとめ
レンジ相場でのエントリーでは、リアルタイムで誰が見てもレンジだと判断できる場面ではありません。
そういうレンジは1年かけて形成されることも珍しくなく、エントリーするのはなかなか難しいです。
レンジ相場の中でも比較的エントリーしやすいトレンドが発生していて、トレンドの途中に起こるちょっとしたレンジでどのように利益を上げていくかを、今回紹介しました。
リアルタイムで相場を見て、Nの形状を見つけられるか、過去チャートを使いながら練習してみてください。
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