エリオット波動を使いこなしたトレンド相場でのデイトレード手法

(この記事は2017年1月5日に更新されています)

ここではエリオット波動を使って、トレンド相場での勝率の高いエントリーの仕方にについて、具体的なトレード手法を説明していきます。

エリオット波動は、ダウ理論をベースにしてできたもので、とても強力な理論です。

エリオット波動は、ダブルトップやヘッドアンドショルダーのようなチャートパターンと同じで、チャートをみて自分で判断しなければいけません。

エリオット波動の理論自体は、特に複雑ではないのですが、じゃあ実際にFXでエリオット波動を使ってどうエントリーしたらいいのか、ここまで出来て、エリオット波動を勉強する意味があります。

なので、ここではトレード手法はもちろんのこと、エリオット波動をトレードに活かす上で気をつけることやちょっとしたコツなんかも一緒に話していきます。

ダウ理論がある程度理解できるようになり、トレンドを積極的に取りに行きたいのであれば、エリオット波動の考え方を取り入れて、トレンドに乗れるようにしましょう。

エリオット波動とダウ理論は何が違うの??

エリオット波動とダウ理論の違いを最初に簡単に押さえておきましょう。

まず先に馴染みのあるダウ理論から行きますか。

初心者でも簡単!トレードの上達に必須なダウ理論まとめ

ダウ理論に関して詳しくはここで勉強してください。

ダウ理論は、「いまの相場が上なのか下なのか、横ばいなのか」を判断するために使います。

相場の「いま」に関して判断するのであって、これから先どうなるかに関しては特に何もありません。

アップトレンドであれば、「どこまでいくかはわからないけど、ここから上に行くんじゃないかな?」というのがダウ理論の分析です。

それに対して、エリオット波動は、「これから相場がどういう波を描いてトレンドを継続させるか」についてヒントをくれます。

ダブルトップやヘッドアンドショルダーは、相場が反転するときにでるチャートパターンですよね。

この2つのパターンが出来上がると、そこから相場は反転して下がっていく可能性が高い、とみます。

エリオット波動はトレンド反転ではなく、トレンド継続のチャートパターンということもできます。

トレンドが発生したら、そこからどんな風にトレンドが継続していくか、そのパターンを教えてくれるのがエリオット波動。

ダブルトップやヘッドアンドショルダーのパターンが発生しても、どこまで反発するかはわからないのと同じように、エリオット波動のパターンでチャートを見ても、トレンドがどこまで続くのかはわかりません。

つまり、エリオット波動を使ってトレードをしても、トレンドの最後の最後まで取れるわけではありません。

トレードにおいて、頭としっぽは、くれてやるところです。

ダウ理論は相場の「いま」を分析するのに対して、エリオット波動は相場の「これから」を予測するために使います。

うまくあなたのチャート分析にエリオット波動を組み込んでください。

エリオット波動理論の波の数え方

次にエリオット波動理論での波の数え方について話します。

さっき話した通り、エリオット波動はチャートパターンです。 どんなチャートパターンかというと、こういうものです。

エリオット

ここではアップトレンドを例に話します。

相場が上むきでアップトレンドを形成するのであれば、上昇は5つ(1〜5)の波で、下降は3つ(a,b,c)の波で形成される、というのがエリオット波動です。

ここでは、エリオット波動の全体を見るのではなく、メインのトレンドが発生している場面である左側の5つの波に注目してエントリーまでの話をしていきます。

こちらのチャートでどうやって波形を数えるかを実際に考えてみてください。

エリオット波動理論の波の数え方

1〜5の波をどう割り振りましたか?

僕はこんな風にしました。

エリオット波動理論の波の数え方

まず、多少の細かい波は無視して1つの波としてみています。

細かく見ると、もっと波を分けることができます。

ここで大事なのは、あなたの中で、一貫した波形の捉え方を身につけることです。 なので、僕と同じように多少の細かい波は気にしない、というのでもいいですし、細かい波も1波としてカウントしてもいいです。 どちらでもいいから、常に同じような波をカウントできるようにチャート見ましょう。

いまのチャートから分かったと思うのですが、相場は常にトレンドが5つの波で終わるわけではありません

今回のように、まだトレンドが継続することもあります。

エリオット波動で大事なのは、トレンドが発生したらそのトレンドは最低でも5つの波(上昇3波、下降2波)を作って上昇する可能性が高い、事前に予測することができることです。

トレンドが完成したあとで波形の数を数えてもなんの意味もありません。

トレンドの最初の1波が発生したら、最初に見た図のような波形を作ってトレンドが継続する可能性が高いです。

こうして、ちょっと先のトレンドの流れを予測するのがエリオット波動です。

エリオット波動で波形はどこまでも細かく数えられる

最初にみた図の波1は1本の線ですが、ここを短い時間足にすると、さらに小さな波に分けることができ、それも上昇5つ下降3つの波でできています。

ちょっとここで注意なのですが、全ての時間足で発生したトレンドにエリオット波動を当てはめて考えるのはやめてください

まず第一にそれだとただ後付けでチャート分析しているだけで、リアルタイムのチャートでトレードするときに役に立ちません。

また、全ての相場のエリオット波動をあてはめようとしても、当てはまるときもあれば、当てはまらないときもあります。

ただ波形を数えるだけでなく、なんのために波形を数えているのか、これがどうトレードにつながるのかを考えながら数えてくださいね。

そうしないと簡単に混乱してしまいますので。

まずは波を数えられるようにしましょう。

先ほど1の1本で表したところも細かく見ると、複数の波で形成されている、と言ったことからもわかると思いますが、波はどの時間足でも数えることができます。

5分足でエリオット波動に基づいて波形を数えることもできるし、1時間足でも、日足でも、どの時間足でも数えることができます。

ここでは、メイントレンドを第一に考えてトレードするかどうかを決めるので、使う時間足は自然と長くなります。

日足・4時間足・1時間足この辺りで数えます。

どの時間足を使うかは、波の数えやすさで多少変えてもいいです。

では実際にトレードにどんな風に使っていくかを見ていきましょう。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

今言った通り、エリオット波動は、トレンドが発生した時に、そのトレンドがこの先どんな動きをするか、少し先を予測するために使います。

エリオット波動でトレンドの少し先を予測することができても、さすがにそれだけでは勝率の高いエントリーは難しいです。

そこで、一緒に使うのがフィボナッチリトレースメントです。

では例えば今この場面にいるとします。

こちらはユーロドルの1時間足です。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

今までダウントレンドだった相場が赤いトレンドラインを上にブレイクアウトしました。

ここから上昇トレンドが始まりそうですね。

この時点ではトレンドが発生したばかりで、これが本物のトレンドでこれから上昇していくのか、それとも勢いがなく、どこかでトレンドが終了するのかは誰にもわかりません。

ここではトレンドは継続するものだ、と考えます。

そして、トレンドが継続するのであれば、最初に見せた図のように上昇は5つの波で形成されます。

この5つの波にトレンド方向への波は何個ありますか??

3つですね。

最初の図で言うと、1、3、5の3つがトレンド方向への波です。

ということは、今発生したトレンドが本物であれば、後2回の上昇が期待される、ということです。

これがエリオット波動を使う上で大事なことの一つです。

さっき見せたチャートの上昇は3つある上昇の波のうちの最初の一つです。

そこで、これからエントリーで狙うのは残り2つの波の上昇波です。

この残り2つの上昇を狙うために、フィボナッチリトレースメントを使います。

では先ほどのチャートにフィボナッチリトレースメントを表示させたものがこちらです。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

フィボナッチリトレースメントの詳しい使い方はこちらに譲りますので、よくわからないという方はこちらを参考にしてください。

フィボナッチリトレースメントで押し目をとるトレード手法

ここまでいいですか。

エリオット波動の考え方に基づいて、最初のブレイクアウトを本物と仮定し、ここから相場は残り2つの上昇をして、アップトレンドを形成する、と仮定しています。

フィボナッチリトレースメントを使う理由は、1つはエントリーする場面を絞り込み、タイミングを取るためです。

理由はもう一つあって、それは、アップトレンドがきちんと継続するか、さっき立てた仮説が間違いじゃないかどうかを確認することです。

今引いたフィボナッチリトレースメントのラインの61.2%を大きく下に割り込む下落が生じた場合、アップトレンドに対して押し目が深く入りすぎたことを意味し、同時にトレンドの勢いが弱くなっていることを意味します。

つまり、フィボナッチリトレースメントの61.2%を大きく割り込むと、トレンドは継続するという仮説が間違いだったことになります。

この仮説をきちんと検証するために、フィボナッチリトレースメントはとても大事な役割を果たします。

今回はこの後どうなったかというと、こうなりました。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

ちょうど61.2%で反発してそこから上昇していますね。

ということは、まだトレンドが継続する、という仮説が生きています。

そしてエリオット波動によると、この反発から3の上昇トレンドへの波が始まることになります。

この後きれいに上昇し、前回の高値を超えてきています。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

トレンドが継続しました。

ここでまた高値をつけて一旦押し目に入ろうかな、という場面。

エリオット波動の理論によると、もう一度上昇が発生しますね。

なので、ここからは次にトレンド方向への波が発生するのを待ちます。

先ほどと同じようにフィボナッチリトレースメントを使って、どこまで押し目が入るか、この後もトレンドが継続するかどうかを確認します。

こんなふうにフィボナッチリトレースメントが引けます。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

さっきと同じで、61.2%を大きく下に割り込まない限りトレンドは継続する可能性が高いので、押し目がどこまで入るのかを注意深く観察します。

そしてこの後こうなりました。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

ここもさっきと同じで、61.2%で反発しました。

そして次の上昇の波はここまで上昇しました。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

ここまでが、エリオット波動を使ってトレンド相場を取りに行く方法です。

エリオット波動ではこの5つの上昇の後にa,b,cと3つの調整波がありますが、全ての相場がそこまでキレイになるわけではありませんので今回はそこまで気にしなくていいです。

ここまでの波をまとめると、こんな風になります。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

比較できるように最初のエリオット波動の基本チャートパターンも載せておきましょうか。

エリオット

ここまでが、エリオット波動を使ってトレンド相場を追いかけていく方法です。

大事なことは、トレンドが発生したら、そのトレンドは3つの上昇と2つの下落、合計5つの波でトレンドを形成する、と考え、本当にトレンドが継続するかをフィボナッチリトレースメントを使って判断することです。

次に今紹介したトレンド方向への波の特徴を簡単に説明します。

エリオット波動のエクスパンションと値幅の関係

ここではトレンド方向への波の特徴を説明していきます。

トレンド方向の波なので、最初の図で言うところの1、3、5の波のことです。

まず、1、3、5、3つの波の中でどこか一つでエクスパンションが起こります

エクスパンションとは拡張という意味で、この場合は他の2つよりも強い上昇をする、ということです。

つまり、上昇の3つの波は全て同じ値幅の分だけ上昇するのではなく、どれか一つが他よりも大きく上昇します

そして、もう一つ、強い上昇をしなかった2つの値幅は同じくらいになります。

このことから、こんな風に考えることができます。

1.上昇波の3が1よりも明らかに大き値幅の場合、最後の上昇波5は1と同じくらいの値幅になる可能性が高い
2.上昇波1、3が同じくらいの値幅だった場合、最後の上昇波5は1、3よりも大きな値幅になる可能性が高い

エリオット波動でこのように考えることで、どこまで上昇するのかを事前に多少なりともわかった上で、安心してトレンドに乗れますね。

今回紹介したそれぞれの上昇波の値幅はこんな感じでした。

トレンドが発生したらフィボナッチリトレースメントを使う

上昇波5でエクスパンションが起こっているのがわかりますね。

1、3の上昇がほとんど同じ値幅だという時点で、次は大きいのが来そうだな、と予測することができます。

ただエクスパンションの発生も必ず起こるわけではないので、注意が必要です。

では最後に、エントリーできる場面である3と5の上昇波を短期足で見てみましょう。

エリオット波動を使ったエントリー場面

3の場面は15分足で見るとこうなっています。

エリオット波動を使ったエントリー場面

私ならエントリーはここでします。

エリオット波動を使ったエントリー場面

ストキャスティクスを表示させエントリータイミングを取りました。

ちなみに、ストキャスティクスを使ったエントリータイミングの取りからはこちらにまとめてあります。

ストキャスティクスでの高勝率エントリータイミングの取り方

ちょうど移動平均線が重なっているところでもあるので、ちょうどいいポイントですね。

もちろん逆指値を使ってエントリーしてもいいですね。

次に5のところの上昇を15分足で見てみましょう。

エリオット波動を使ったエントリー場面

私ならここでエントリーしますね。

エリオット波動を使ったエントリー場面

ここでもストキャスティクスを使ってしっかりタイミングが取れますね。

エリオット波動のパターンが当てはまらない相場

相場がレンジからどちらかにブレイクしたら、常にエリオット波動のチャートパターンが発生するわけではありません。

こういうときはエリオット波動が当てはまらないで、トレンドが早々に終わってしまう可能性が高い場面を紹介します。

それは、エリオット波動でパターンを見た時間足よりも1つか2つ上位足で、節目に差し掛かっているところ、です。

さっきは1時間足でエリオット波動のパターンを見ていたので、4時間足や日足をみて、相場が節目に来ていないかをみます。

もし、4時間足や日足で節目に来ていたら、そこから相場が反転する可能性があるので、トレンドは長くは続かないかもしれません。

こういうところではエントリーしません。

節目のラインの手前でトレンドが発生しても、節目になるポイントが近くにあるので、エリオット波動のパターンでトレンドが継続するとは考えません。

節目を抜けてトレンドが継続するか、反発するかは後にならないとわからないのですが、相場の節目でどう動くかは、予測ができないので、抜けるか反発するかはっきりしてからトレードします。

逆に、節目になるポイントやラインがないなら、トレンド発生後は気にせずどんどんトレンドに乗っていけばいいのです。

エリオット波動を使ったトレード手法まとめ

今回はエリオット波動の理論を使って、トレンドの波形を数えながら、トレンドが発生した後にどんな風にトレンドが継続していくかを見ていきました。

エリオット波動をトレードで使うには、最初に過去のチャートで波形の数を数えられるようになりましょう。

次に、リアルタイムで動く相場で波の1が発生したら、そこからエリオット波動のパターン通りにトレンドが継続するかを追いかけましょう。

その際に、トレンドが継続しているか、終了しそうなのかをフィボナッチリトレースメントを使って判断しましょう。

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