FXでフィボナッチを使う場合、有名なのはフィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンションの2つです。
ここでは、フィボナッチエクスパンションに絞って話を進めていきます。
フィボナッチエクスパンションを使うことで、相場の次のターゲットがわかります。
ターゲットがわかると、どこまでポジションを保有していいのかがわかるので、利益を最大化しやすくなります。
また、フィボナッチエクスパンションはリトレースメントとセットで使うことで、その効果を最大限に発揮します。
なぜなら、リトレースメントとエクスパンションは連続して発生することが多いからです。
フィボナッチエクスパンションの使い方から、リトメースメントトの組み合わせ方までをここでは解説していきます。
MT4でフィボナッチエクスパンションを表示させる方法
今話したように次の相場のターゲット(目標)がどこなのかを予測するために、フィボナッチエクスパンションを使います。
少し話はずれますが、フィボナッチエクスパンションと組み合わせることが出来る、シンプルでとても強力なトレード手法があります。
『ダウ理論トレード手法』というものなのですが、ダウ理論だけを使って、1日15分〜30分のチャート分析をしてトレードして勝てるようになる手法です。
こちらの記事でかなり詳しくまとめてありますので、フィボナッチエクスパンションと一緒にこちらのトレード手法もぜひ試してみてください。
ではフィボナッチエクスパンションの具体的な話に入っていきます。
まずは、MT4にフィボナッチエクスパンションを表示させる方法を解説していきますね。
フィボナッチリエクスパンションは、「挿入」の中の「フィボナッチ」にある「エキスパンション」を選択します。
ここではアップトレンドであることを前提に話しますね(ダウントレンドは全く逆の方法で引けます)。
まず先ほどのエキスパンションをクリックしたら、①安値をクリックしたまま、②高値までマウスを持ってきて放します。
フィボナッチエクスパンションはリトレースメントとは少し表示させ方が違い、3つの点を定める必要があります。
この②までで、2つの点が決まりました。
ここまででチャートはこのようになります。
まだこの時点では2点目までしか決まっておらず、ここから3点目を決めることで、フィボナッチエクスパンションの表示が完了します。
具体的には、3点目になる場所をダブルクリックして、点が出たら、それをずらして、安値に合わせます。
こんな風に。
そうすると、このようになります。
以上がフィボナッチエクスパンションの表示方法です。
フィボナッチエクスパンションの初期設定
次にMT4のフィボナッチエクスパンションの初期設定を簡単に説明します。
必要なラインだけを表示させ、不要なラインは削除します。
まず、ダブルクリックして、点が出ている状態にしてから「右クリック」して「Expansionプロパティー」をクリックします。
プロパティーの中のフィボナッチレベルから、不要なものを削除します。
具体的には、61.8と100以外は使わないので、削除して大丈夫です。
これで初期設定は完了です。
フィボナッチエクスパンションで次の重要な高値を予測できる
ここではフィボナッチエクスパンションのメインの使い方について説明していきます。
フィボナッチエクスパンションは、トレンドが出ている相場で、トレンド方向に動き出したのを確認してから、その動きがどこまで行きそうか、の目安を教えてくれるものです。
例えば、この場面。
相場はアップトレンドです。
矢印の方向に動き出したのですが、ここからどこまで相場が伸びそうか、目安をフィボナッチエクスパンションを使って予想します。
この場面でフィボナッチエクスパンションを使うと、このようになります。
次の高値の目安はフィボナッチエクスパンションの100のラインです。
ポジションを保有する場合、このラインが一つの目安になります。
この後の相場の動きを見てみると、このようになりました。
61.8を超えて、100まで到達しました。
この場面では、61.8はちょうど直近の高値と同じくらいの位置にあるので、特に触れませんでしたが、相場の押し目の深さによって、61.8がちょうど次のターゲットになることもありますので、その時のフィボナッチエクスパンションのラインの状態を見て判断します。
リトレースメントとエクスパンションを組み合わせた実践エントリー
ここからはフィボナッチエクスパンションをリトレースメントと組み合わせてトレードする方法について話していきます。
話をする前にフィボナッチリトレースメントの基本的な使い方がわからないとダメなので、まだリトレースメントについて勉強していないという場合はこちらにまとめましたので、まずはこちらを見てください。
では、今回の場面をリトレースメントと組み合わせることでどのようにトレードできるかを見ていきましょう。
まず、相場がこのような状態にあります。
ここから相場が上昇するのを待ちます。
こんな風に、矢印の方向に動くのを待っているのですが、どこまで下がってから上昇するのかはわかりません。
そこで、フィボナッチリトレースメントを使って、押し目がどの辺りまで入るかの予測を立てます。
こんな風にフィボナッチリトレースメントを表示させました。
赤丸をつけた安値と高値を基準にフィボナッチリトレースメントを引きました。
すると、この後の動きは31.8を下に割って、ちょうど50のところで止められています。
ここから上昇するのか、もしくは61.8まで下落が進むのか、まだ様子を見ます。
ここから少しもみ合って、大きめの陽線が発生しました。
ここで全戻しすることなく、上昇すれば、ここが反転ポイントだと判断していいでしょう。
ここから全戻しすることなく、きれいに上昇する流れに変わりました。
この辺り方は短期足を見たほうがいいですね。
15分足に切り替えます。
15分足はこのようになっています。
きれいに移動平均線タッチからの上昇が起こっています。
この時点で相場は上昇方向への流れでほぼ確定です。
50%で反発、再上昇、というシナリオを描いて問題ありません。
ここからのエントリーは移動平均線タッチエントリーです。
この上昇から移動平均線までの押し目の動き方が横横でとても理想的です。
こういう横にきれいに動くときは、移動平均線をきっかけに反発して上昇することが良くあります。
これは、長期足で押し目で反発して、これから上昇しようとしている、という前提があるからです。
どこでもきれいに押し目が入ればどこでもエントリーしていいわけではありません。
で、今回はこのようになりました。
この辺りに関しては、エリオット波動の記事などが参考になるかと思います。
で、先ほど4時間足でフィボナッチの50%で反発してそこから上昇しましたよね。
この時点で、フィボナッチエクスパンションを引くことができます。
これが最初に話した、フィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンションが同時に連続して起こる、ことです。
ただ、注意して欲しいことは、フィボナッチリトレースメントとエクスパンションが同時に起こるのは、ある前提があるときだけです。
それは、トレンド相場であることです。
トレンドが出ていなければ、アップトレンドであれば高値が更新されていなければ、このロジックは使えません。
なので、アップトレンでもダウントレンドでいいので、トレンドが出ていることをしっかり確認してからリトレースメントとエクスパンションを使ってください。
もし、トレンドってどうやって見極めたらいいの?と思ったなら、トレンドについてはこちらで話しました。
参考にて見てください。
トレンドの発生と終わりを確実にとらえるために見るべき3つのポイント
さて、話を戻してリトレースメントとエクスパンションの連続して起こる場面をチャートで追いかけていきましょう。
まず、先ほどエントリーしたこの場面。
この時点で4時間足はこのようになっています。
ここでフィボナッチエクスパンションを引くとなると、このようになります。
緑のラインがフィボナッチリトレースメントで、青いラインが新しく引いたフィボナッチエクスパンションです。
エクスパンションの引き方ですが、①〜③と書いたところの値段に合わせて引きました。
すぐわかると思うのですが、フィボナッチリトレースメントで使った2つの価格をそのまま使っています。
新しく押し目になったリトレースメントの50%のところの安値を3点目にすればエクスパンションは簡単に引けます。
これで、次の目標をエクスパンションの100%のところにすることができます。
ここでの考え方は、ここからいきなりエクスパンションの100%を目指す、と考えるのではなく、エクスパンションの61.8%を越えたら次のターゲットは100%だと考えます。
なので、この段階でも100%をターゲットにしますが、61.8%を抜けないことにはまだわからない、となります。
この後相場がこのようになりました。
エクスパンションの61.8%を上に抜き、上にいますね。
こうなったら、100%を目指すと考えて大丈夫で、あとは買いエントリーのタイミングを計ります。
ここからはまた15分足で追いかけていきましょう。
15分足ではこのように動きました。
ちょうど赤いラインを突破できずに、レンジ相場になっています。
ここから狙い目としては、上昇の流れが出た直後。
具体的には、この高値であるラインを上に抜いたあとの押し目がチャンスです。
で、高値を抜いてきました。
抜いたあとの押し目を待つのですが、今回は移動平均線タッチにはなりませんでした。
今回は高値だった赤いラインがレジスタンスからサポートに切り替わり、そこが反発のきっかけになりました。
ここしかエントリーチャンスはなかったので、逃してしまうと、エントリーできません。
移動平均線タッチのエントリーや、今回のようなレジスタンスとサポートラインの逆転など、相場が動き出すきっかけになるものをいくつか抑えておけば、エントリーできうる場面が増えていきます。
まとめ
フィボナッチリトレースメントとエクスパンションについて、あれこれ話してきましたが、やっぱり大事なのは相場でトレンドが発生していること。
これを抜きにして考えると、今回の話は全て使い物にならないゴミになってしまいます。
そうならないためにも、トレンドが出ているのか、トレンドが出ていないのかを意識し、理解し、フィボナッチを使いこなしてください。
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