ダウ理論

FXで損小利大トレードを実践するためのライン(水平線)の使い方

理想の勝ちトレードとは、エントリーしてから「含み損をなるべく抱えること無く」含み益が綺麗に増えていき、「ちょうどいい所で利益確定」をすることです。

そのために水平線をマスターすることが必要なのです。

ここを追求していくためのものが、日々の検証であったり、トレードの経験値を積み重ねることになるわけです。

とはいうものの、

「相場は上に行くか下に行くかの2つに一つだから方向性さえわかれば多少含み損抱えても勝てるからいいじゃん」

という考え方もあります。

確かに、今後2〜3日先の相場の方向性がわかっていれば、その方向にエントリーをしておけば問題はありません。

でも、そこに過信をし過ぎた最悪の例が「ポジションの塩漬け」です。

ポジションの塩漬けが直ぐに損失に繋がるわけではありませんが、不測の事態が起こった(最近でいうところのアップルショックや事例その2)で口座にある資金をすべて吹き飛ばし再起不能ということもあるので、絶対にやってはいけない事です。

トレードで稼ぐために大事なこととして、損をするリスクを最小限にすること。

不測の事態が起こったとしても、絶対にそれを回避し、損失を最小限にしつつ利益を積み重ねられるようにしなければなりません。

その上で、本気で稼いでいくために大きなロットで勝負していくためにも、含み損は少なく利益は大きい損小利大のトレードを実践する必要があるのです。

その基礎となるのが既に紹介しているダウ理論を使ったトレードルールで、損小利大を実現するためのヒントとなるのが、ラインを使ったトレードなのです。

実際のところ、多くの人はラインの本当の意味での重要性をわかっていません。

なぜなら、ラインの本質を掴んで使いこなせるようになれば損小利大のトレードを実現するのは通過点にしか過ぎず、最終的に無敗に近いトレードスタイルが実現できたり、絶対的な自信が身につくようになるからです。

それだけの可能性を秘めたラインの重要性を知ってもらうためにも今回はラインの定義と引き方について話をしていきます。

損小利大を実現するためのラインの考え方

世の中にはラインに対していろいろな考え方がありますが、ここでは損小利大を実現するためのラインの使い方、考え方を説明します。

まず大前提として覚えてほしいのが、全ての値動きはラインに跳ね返されたり抜けたりを繰り返しながらチャートが創られていく、ということです。

ここを意識して見ていきましょう。

ダウ理論でいうところの、上昇したら下落して、下落したら上昇して、という波を描きながら相場が進んでいきますよ、という話と同じです。

相場とは一方方向に進んでいくのではなく、トレンド方向に動いたらどこかのタイミングで反対へと調整が入り、またトレンド方向へと動き出すのです。

ちなみに、この調整からトレンド方向へと動き出すところが最も鉄板エントリーとなるポイントです。

話をラインに戻すと、つまりラインとは一種の弾力性のある壁とも考えることができます。

なぜただの壁ではなく『弾力性のある壁』と表現したかというと、全ての値動きが綺麗に跳ね返されるわけではなく、時には抜けていくこともあるし、一方で抜けるかな?と見せかけて戻ってくることもあるからです。

このあたりの見極め方が多くの人を悩ませる難しいところではあるのですが、これらを解決していくためにはまずは正しいラインの引き方が大事になってきます。

そのラインの引き方は今回の記事の後半で説明をするとして、ここで考えてほしいのはこの原理原則が成り立つならば、ラインを使ってどうやって損小利大のトレードをしていくのか?

実はこの答えは簡単です。

ラインで、跳ね返されたのを確認してからエントリーして、エントリーした方向にあるライン付近で利食いする、損切りはラインの外ですることなのです。

順張りで成果を出しているトレーダーは、知ってか知らずかはわかりませんが結果としてこういった場所でトレードをしていることが多いのです。

損小利大を実現させる実践的なラインの引き方

今から、上下の値動きが作られるラインの引き方を説明していきますが、その前に大事な考え方を一つ説明します。

ラインというのは最初からキレイに跳ね返されるラインが引けるのではなく、大きな時間足ほど分析の重要性が高いという原則のもと、複数のラインを引いていく中で「幾つかの絞り込み」を経て、どこで跳ね返されるのか?という候補を絞り込んでいくのです。

つまり、いきなりバシッと一つのラインが引けて、「絶対ここで反発する!」といい切ることが出来るのではなく、何本かのラインを引いて、そのラインの中から絞り込みを行い、最終的に1〜2本のラインに絞っていくのです。

この「幾つかの絞り込み」についての詳細はまた別の機会を設けますが、簡単に言ってしまえば、「複数の時間足」で「重ね合わせて」見たり、「N字やダブルトップ、ボトムなどのチャートパターン」を組み合わせたりしていくことです。

それでは、実践的なラインの引き方を一つ一つ説明をしていきましょう。

ラインの引き方1:ダウ理論の押し安値戻り高値で引く

ダウ理論において押し安値、戻り高値というのは、抜けられたらトレンドの状態に大きく影響を与えるポイントになる、とても重要な節目になるところです。

言い換えるなら、「トレンドの発生」「トレンドの継続」「トレンドの終了」するポイントとして、ここの値段をラインとして多くの人が見ているところなのです。

ということは、多くのトレーダーが使うといわれているダウ理論の押し安値、戻り高値が意識されないわけがないからこそ引けるのがこのラインです。

もちろん、波形の捉え方の大小があることによって、多少のズレは出るものの、ダウ理論による相場分析の経験値が上がると、客観的に見た「この押し安値、戻り高値は多くの人が意識するよね」というポイントが見えてきます。

まずは、月足~日足で引けるこれらのラインがこれからのチャートにどう影響するのか見てみると、一旦は跳ね返されることが多く、素直に抜けにくいことがわかるでしょう。

つまり、トレンドで進んでいく向かう先にこうしたラインがある場合、そこで一旦跳ね返されやすいことを考えると、ここのトレードは避けよう、と判断することができます。

ラインの引き方2:直近の高値安値

ある意味、一番多くの人が意識するのがこのラインです。

具体的にどういうところに引くラインかというと、前日、先週、前月の最高値、最安値です。

ただ、これら全てにラインを引くと、これだけでも6本のラインになり、ラインの引き方1で話したラインも加えるともっと増えます。

全てにラインを引くというよりも、さっき最初に話した通り、これらのラインの中からより強力なもの、より多くの人が注目しているラインを絞り込んでいく必要があります。

こういう高値や安値は多くのトレーダーが意識しているポイントであり、節目になるポイントなので、ここで反発されることがよくあります。

そして、こういう高値や安値を抜けているかどうか、ということがエントリーするかしないか、に影響をあたえるほど重要な役割をしているのです。

また、今話したのは日足より大きな時間足の話ですが、1日の中に引くラインとしては、その日の日本時間の高値と安値はどこか、欧州時間の高値安値はどこか、ニューヨーク時間の高値安値はどこか?というラインを引くことが可能です。

しかし、これらのラインはラインの強弱でいうと、そこまで強いラインではないので、デイトレの中でもわりと短期のトレードに使えるものです。

また、少しラインとは話がずれますが、1日を日本時間、欧州時間、ニューヨーク時間と3つに分けて、それぞれの流れを分析して、今日は日本時間でレンジだったから、欧州時間で日本時間の値幅をブレイクすれば、ニューヨーク時間でもそっちに伸びていく、という分析をすることもあります。

少しラインからは話が離れましたが、参考にしてもらえればと思います。

ラインの引き方3:日足以上のトレンドの発生、終了に関係する波の起点にできたコマ足

ちょっと難しい言葉が出てきましたね。

これは、先ほど話をしたラインの引き方1と同じような場面に引けるラインで、この引き方だと、2本のラインを引くことができ、人によってはゾーンや帯と言ったりもします。

まず、「トレンドの発生、終了に関係する波」について説明しましょう。

これは、ダウ理論においてトレンドが発生する、終了する安値と高値を結んだ一波のことです。

この値動きは、トレンドを継続させる一波よりも、トレンドを発生させる、もしくはトレンドを終了させる値動きのほうが、より重要視されるのです。

トレンド転換して反対に大きく動き出したところとも言い表せるもので、この値動きが始まった起点は、とても意識されやすいポイントなのです。

では、どこでラインが引けるのか?

それは、以下のポイントです。

・起点にあるコマ足のローソク足の高値(安値)で一本
・次のローソク足でコマ足を上(もしくは下)に包んでいるローソク足の安値(高値)で一本

これで2本のラインが引けます。

チャートで見るとこのようになります。

2本のうち2本はさっき1で話をしたラインと重なることもありますし、今回のチャートのように少し上にラインが来ることもあります。

またラインを引く時間足ですが、この引き方の推奨は日足以上です。

慣れてきたら日足以下でも引いたり、トレンドの発生、終了に関係のない大きな値動きでも、ラインを引いてトレードに活かすことができます。

3つのラインを引くときのコツ

ここまでで紹介した3つのラインですが、まずは1つの時間足、例えば日足と決めたら日足で徹底的に練習してみてください。

もしいきなりラインを引こうとしても、
「なかなか思うように引けないなあ、、」と感じたら、ちょっとしたコツが掴めれば大丈夫です。

コツは、ラインを引くまでのステップを理解することです。

3つのラインの引き方は単純に高値と安値を引けばいいのではなく、ダウ理論におけるトレンド判断に沿ったラインの引き方になっています。

なので、大切なステップとしては、まず最初に自分の固定した目線で波形がかけること、そして押し安値、戻り高値を正確に把握すること、そしてトレンド判断が正確にできることです。

ラインを引く前に、ここができるようになればラインはスラスラ引けるはずです。

波形とトレンドについてはこちらの記事を参考にしてくださいね。

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ラインが引けると見えてくるチャート上の美味しい空間

次に一つの時間足だけでなく、複数の時間足でラインを引き、総合判断をしていきます。

これができるようになると、ラインまでの空間が大きい部分、つまりリスクリワードが高い場面を自分一人でも見つけられるようになり、損小利大のトレードが実現可能になります。

そして、さらに勝率を高めることで、大きなロットでも自信を持ってトレードでき、稼げるのです。

なかなか時間が取れない人でも長期足を上手に使うことで、少ない監視時間で狙って大きく取れるトレードが可能になります。

具体的にやっていくことは、時間足を一つに絞ってラインが引けるようになったら、月・週・日のそれぞれの時間足で引いたラインを日足のチャートに表示させます。

これはマルチタイムフレーム分析の一つなのですが、インジケーターを使うことで日足のチャートに月足、週足、日足全てのラインを自動で同時に表示させることができます。

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この辺りは時間足が増え、話も複雑になってくるので、機会があれば別の記事にして解説していこうと思います。

大切なこととしてはまず1つの時間足でラインが引けるようになること。

そしてその次のステップとして、複数の時間足でラインを引いて、それらを合わせて、総合判断することで、自分が狙える空間が明確になり、最大どのくらいのリワードが期待できるか?がわかるのです。

次のラインまでの空間が大きいほど大きなリワードが狙えて美味しい場面であり、逆にラインが多くある場面では、あまり大きなリワードは狙えない、であればエントリーは見送る、と判断できるのです。

どうやってラインを使いこなすのか?

ここまでで実践的なラインの引き方を3つ説明してきました。

もっと細かい引き方も存在するのですが、ラインを引く上で大事なのは多くのトレーダーが意識しそうなラインを自分一人でも引けるようになることです。

これまで紹介した3つの引き方も、「多くのトレーダー意識することが多かった」という事実があって推奨されるものであって、まだまだ新しい引き方はあります。

でも、千里の道も一歩からというようにまずは、今回紹介したこの3つの引き方で引けるラインを、正しく引き、実際にそのラインで値が反転したり、抜けたら伸びるようになるための訓練を積み重ねる必要があります。

とはいっても、最初にラインを引き始めたばかりの頃は、チャートがラインだらけになるでしょう(笑)。

そして、何がなんだかわからなくなってしまう・・・。

そうならないためにも、以下の点を意識してこれから取り組んでいってください。

・月足、週足、日足に絞って引く(日足以下にはラインを引かない)。
・複数のラインからライン付近で揉み合ったり、跳ね返されたところを見つける
・上で見つけたポイントにおいて他の時間足に切り替えて理由を探す

この3つを繰り返すだけでも、ラインを引く力はメキメキつけることができます。

「ここは反発するかな?」という仮説と、その後の振り返りをしっかり行うことで、必ず「ここは絶対に意識されているラインになる」というものが少しずつ見えてきます。

それがある程度確信に近づくと、冒頭で言ったように、

「エントリーしたら負けるトレードを自信をもって見送れる」
「含み損を抱えること少なくなる」
「ちょうどいい所で利益確定ができる」

というように、かなり楽なストレスの少ないトレードができるようになってきます。

既に紹介しているダウ理論トレード手法においても、あくまでも、ダウ理論という軸がしっかりあって、ダウ理論を元に相場分析が出来る前提であれば、その応用としてラインを活かすことが出来るので、是非意識して取り組んでくださいね。

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メールではなかなかサイトには書けない僕のプライベートな話もしていますので、そちらもお楽しみに。

※この情報に基づいてトレードした際の保証や責任は一切負いませんのでご注意ください。

合わせて読むとより理解が深まります