ここでは、トレンド相場でトレンドを見極めるところから、エントリーするまでを4つのステップに分けて解説しました。
トレンド相場で勝率を高くするためには、相場に合わせるところは合わせますが、あなたらしさを出さなければいけないところもあります。
勝率の高い裁量トレードができるようになるために必要なステップを一つ一つ説明していきます。
もしかしたら1度読んだだけでは全てを理解することはできないかもしれませんが、何度か読んで理解してもらえれば、トレンド相場に必要なことが全てここに書いてあることがわかるでしょう。
まずは4ステップエントリー方法の全体像をつかむ
最初に、読み進めるうちに目的を見失わないために、先にこれから話す4ステップを説明します。
ステップ1:トレンドの発生と終了を自分で判断できるようにする
ステップ2:エントリーする場面を絞り込む
ステップ3:エントリーするかしないかの最終決断
ステップ4:エントリーのタイミングをとる
この4つです。
それぞれの流れを理解するのはそこまで難しいことではないが、実際にできるようになるためには、多少の練習が必要になります。
また、それぞれのステップには、チャートを使ってより細かく説明した記事を用意しているので、理解を深めたい場合は、そちらの記事もよく読んで役立ててください。
ただ、その時に注意なのですが、自分はこの4ステップのどこを今勉強しているのか、目的を見失わないようにしてください。
あっちこっち行くと、どうしても、今何やってるんだっけ?これがどうつながっていくんだっけ?という全体のつながりが気薄になってしまいます。
そうならないためにもぜひ、この4ステップは何回も見直してくださいね。
4つのステップに入る前の必須事項
まず、4すのステップに入る前に、押さえておいて欲しいことが2つあります。
それは、
・トレンド相場でトレードする上での掟
・トレンドと時間足の関係
この2つです。
まず、これから話すことは、全てトレンド相場が前提です。
トレンド相場でエントリーするにあたって、掟があります。
それは、トレンド相場では、トレンドは基本的にどこまでも続くものだと考え、突っ込んでエントリーするのではなく、押しや戻しを待ってエントリーする、ということです。
「トレンドは発生しているけど、このトレンドはどこまで続くのかな?もしかしたら、ここで終わっちゃうかもしれない。そうなったらエントリーしても損切りになるな、、、」
こんな風に考えてはいけません。
トレンドが出ているのであれば、トレンド終了のサインがチャートに出るまではひたすらトレンドを追い続けなければいけません。
より詳しくはこちらにまとめました。
トレンドと時間足の関係
あなたの目の前のチャートがあります。
そのチャート、トレンドが発生しているのが見て分かります。
さて、あなたが今見ているチャート、どの時間足ですか?
ちょっとそのチャートの時間足を教えてください。
日足ですか?
1時間足ですか?
15分足ですか?
もし週足か日足か4時間足だったら、合格です。
それ以下の時間足だったら、この複数時間足、マルチタイムフレームとトレンドの関係を一度見直すことをオススメします。
これからトレンド相場でエントリーするにあたって、この複数時間足の概念がないと、この先の話もよくわからずに終わってしまいます。
というのも、トレンド相場でエントリーするにあたって、時間足にはそれぞれの役割があるからです。
長期足にはトレンドを判断する役割、中期足にはエントリー場面を絞り込む役割、短期足にはエントリータイミングをとる役割があります。
これらをまずは理解し、時間足ごとの関係性を常に意識する必要があります。
複数時間足のそれぞれの役割はこちらにまとめましたので参考にしてください。
マルチタイムフレームで各時間足の役割を明確にし、大局観をつかむ
ここがわかると、15分足でトレンドが発生してもそれにはあまり意味がなく、長期足でトレンドを確認することの重要性が理解できるでしょう。
これらの前提をおさえた上で、各ステップを見ていきましょう。
ステップ1:トレンドの発生と終了を自分で判断できるようにする
このステップ1は主に日足や4時間足などの長期足での話です。
また、ここでの目標は題名にした通りで「あなたが自分でトレンドの始まりと終わりを判断できるようになること」です。
最初に話した通り、トレンドの認識はほとんどみんな同じです。
トレンドがどこで発生してどこで終わったか、この意見はほどみんな共通です。
もちろん若干の誤差はありますが、ほぼ同じ。
じゃあ、何に基づいてみんなトレンドの判断を行っているかというと、ダウ理論です。
ダウ理論に基づいてトレンドが発生しているかしていないかを決めます。
ダウ理論で重要なのは高値と安値の関係です。
高値と安値が切り上がってたらアップトレンドで、逆に高値と安値が切り下がってたらダウントレンド、というものです。
まずはこの記事でトレンドの発生と終わりが自分で判断できるようにしましょう。
トレンドの発生と終わりを確実にとらえるために見るべき3つのポイント
次に、これは補足なのですが、トレンドが終了する時の特徴について。
こういう形状が出たら、トレンドの勢いが弱くなっている、というのがチャートから分かります。
基本的にトレンドは継続することを前提にエントリーを考えますが、事前にトレンドが終了するかもしれない、という予測を立てておくことも大事なことです。
そうすることで、トレンドが終了した後のシナリオがスムーズに立てられますからね。
ということで、トレンドの終わり間際にチャートはどんな動きをするのかを、こちらでつかんでおきましょう。
チャートでこの形状が出たら、「あ、トレンドの勢いは少し弱くなっているのかな」という判断ができるようになります。
ここまでで、トレンドの発生とトレンドの終了の見極め方がなんとなくでもつかめたら、たくさんのチャートをみて慣らしていきましょう。
こちらで、チャートを少しずつ動かして、トレンドの発生とトレンドの終了をどこで判断するのかを解説しました。
自分で考えていたトレンド発生ポイントがあっているか、確認してみましょう。
ここまでくれば、長期足を見てラインを何本か引けば、トレンドがどこで発生したのか、今はトレンドが継続しているのか、どこのラインを超えたらトレンドが終了なのかが、わかるでしょう。
目標達成です。
トレンドの見極めの最後に、補助ツールとしてテクニカル分析ツールを紹介しますね。
ADXというテクニカル分析ツールです。
このADXは主にトレンドの勢いを確認するために使われます。
チャートではダウントレンドが発生しているが、その勢いはどのくらいなのか。
これはローソク足の形状を見たり値動きのスピードで判断することもできます。
しかし、このADXを使うことで、簡単に数値として見ることができます。
もちろん万能なものではないので、補助的に使うものです。
チャート設定から具体的にどうやって使えばいいのか、こちらにまとめました。
ここまででトレンドの判断ができるようになったら、次にステップ2に移ります。
ステップ2:エントリーする場面を絞り込む
ステップ2のエントリー場面の絞り込みは、主に4時間足・1時間足などの中期足で行われます。
トレンドの方向がわかった後、じゃあどこで待ち伏せしてエントリーするか。
これを決めるのがステップ2です。
目標は、「よし!ここまで相場が来たらエントリーを考えよう」というポイントを自分で探せるようになること。
この狙う場面の絞り込みに使うものは、いくつかあります。
まず、最もオーソドックスなやり方は、長期足・中期足で引けるラインを元にする方法。
もう一つのやり方は、テクニカル分析ツールを使って、絞り込む方法です。
ラインを元にしたエントリー場面の絞り込み方
エントリーポイントを絞り込む場所は、普通大きな壁になるところをです。
この大きな壁探しがエントリーポイントの絞り込みと言ってもいいでしょう。
で、もっとも強力な壁になり得るのは長期足のレジスタンスライン、サポートラインです。
何度も止められているところは、その後も何回か止められる可能性があるので、そこから反発を狙ったりします。
このレジスタンスライン・サポートラインをメインに使ってエントリーポイントを絞り込む方法はこちらに詳しくまとめました。
テクニカル分析ツールを使った絞り込み
テクニカル分析ルーツを使った絞り込みでは、フィボナッチリトレースメントがよく使われます。
フィボナッチリトレースメントは相場の押し目や戻しの目安がどこになるか、予測を立てるためのテクニカル分析ツールです。
フィボナッチリトレースメントの押し目と戻しの目安がちょうどエントリーポイントとして機能します。
ただ、フィボナッチリトレースメントは複数のラインを使うので、先ほど紹介したレジスタンスライン・サポートラインよりも少しだけ難易度が高くなります。
一方、近くに強いレジスタンスラインもサポートラインもない場合には、フィボナッチリトレースメントが機能することが多いです。
フィボナッチリトレースメントについては、こちらで詳しく説明しました。
ここまででエントリーポイントの絞り込みが完了しました。
後は、より時間足を短くして、エントリーするかの最終決断、そしてエントリータイミングの取り方へと進んでいきます。
ステップ3:エントリーするかしないかの最終決断
ステップ1でトレンドの方向とトレンドの有無を確認し、その後ステップ2でどこでエントリーするか、狙う場面を絞りました。
ここから狙ったポイントまで相場が来たらエントリーするのか、というとそうではありません。
狙ったポイントまで相場が来ても、エントリーすべきかエントリーを見送るべきかの最終判断をする必要があります。
それがこのステップ3です。
見る時間足はエントリーする時の5分や15分足などの短期足が多いです。
トレンドが発生しているかしていないかは、ある程度みんなの意見が一致すると話しましたが、この最終的にエントリーするかどうかの判断は、人によって異なります。
ここで、人それぞれの相場の見方が発揮されます。
つまり、こうなったらエントリーする、こうなったらエントリーしない、という判断には正解はない、ということです。
同じ場面でも、ある人はエントリーしないし、ある人は絶好の場面だと言う。
その中でも多くの人がエントリー判断に使っているものが3つあります。
それが、ダブルトップ、ヘッドアンドショルダー、レンジブレイクアウトです。
狙っている場面の短期足でこれらのチャートパターンが発生した場合、エントリーする決定をします。
こちらで詳しく解説したので、最終決断の参考にしてください。
さて、ここまででエントリーするかしないかの最終判断をしたら、残すはタイミングをとってエントリーするだけです。
ステップ4:エントリーのタイミングをとる
最後のエントリータイミングでの目標は、あなたにあったタイミングの取り方を見つけることです。
エントリーのタイミングの取り方は大きく分けて2つあります。
順張りでエントリーする方法と逆張りでエントリーする方法。
大きく分けるとこの2つで、好き嫌いが分かれるところです。
これら2つのタイミングの取り方には、それぞれメリットデメリットがあるので、両方を理解した上で、さらにあなたに合っているのはどっちかのかを決める必要があります。
メリットが大きいタイミングの取り方でも、あなたがしっくり来なければ、もともとのメリットも生かせません。
そこで、エントリータイミングにおける順張り、逆張りについて、チャートを使ってメリットデメリットを細かく解説したので、読んでみてください。
このエントリー方法はローソク足だけで判断するもので、他に使うのはラインくらいです。
人によっては、エントリーのタイミングって考え出すと結局わからないや、ってなっちゃうと思います。
ここでエントリーしようと思うけど、もしかしたらまだもみ合うかも入れない、できるだけ相場が動きだす直前を捉えたい、と思いますよね。
これが結構難しくて、解決方法の一つとしてオシレーター系のテクニカル分析ツールを使う、というのがあります。
オシレーターは普通波を打っているだけで、これが何の意味があるの?と思うかもしれませんが、結構役に立つんですね。
波形でエントリーのタイミングをとれます。
こちらで詳しく解説しましたので、もしエントリーのタイミングがローソク足だけではうまく取れないな、という場合はちょっと試してみてください。
まとめ
トレンド相場での勝率の高い4ステップエントリーはいかがでしたか?
トレンド相場でエントリーして勝率を高くするためには、まずはトレンドを知ることからスタートします。
そして、場面を絞り込むところから徐々にその人の色が出てき、最後のエントリータイミングの取り方は、みんなバラバラなんてこともあります。
ただ、それでいいんですね。
みんなに合わせるところをしっかり合わせれば、エントリータイミングは自分の性格にぴったりなものを探せばいいのです。
このことからも、大事なのはエントリーのタイミングをとることよりも、みんなに合わせてトレンドを認識し、トレンドの乗ることだ、ということがわかったのではないでしょうか。
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※この情報に基づいてトレードした際の保証や責任は一切負いませんのでご注意ください。